京都大の研究室発祥で、全国的に人気上昇中の知的書評合戦「ビブリオバトル」が13日、神戸大で初開催された。ビブリオバトルとは、好きな本について発表者が5分間プレゼンし、その中から「最も読みたい」と観客に思わせた「チャンプ本」を投票により選ぶというものだ。会場の人文科学図書館には物珍しさに多くの人が集まり、元々あった椅子を増設する事態に。観客らは終始、6人の発表者の繰り広げるガチンコの「バトル」に注目していた。【6月14日 神戸大NEWSNET=UNN】
ビブリオバトルは、現在立命館大准教授の谷口忠大氏が、京大情報学研究科に研究員として在籍中の2007年に始めたもの。4カ条の「公式ルール」を守れば自由に開催でき、京大や阪大を中心に全国で100を超える大学で実施されている。
文学部や経営学部の学生ら6人の発表者は、レジュメやパワーポイントを用いることなく好きな本について5分間話し通し、ときに観客の笑いを誘った。優勝者の出口雄大さん(文・修士課程)は初のビブリオバトルに「緊張した。読んだことのない人に内容を想像させ、魅力を伝えるのは難しかった」と話した。
企画に携わった人文科学図書館職員の笠原夕美さんは、当初は人が集まるか不安だったというが、ふたを開けたら大盛況。「学生の『伝えたい』という熱い思いを知る機会になりよかった」と笑顔だった。
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