継投はまりタイに持ち込む 近畿学生野球秋期リーグ第1節第2回戦

ベースボールスタジアムで行われた。試合は両チーム無得点で迎えた6回、神戸大が山崎(工・4年)、二谷(工・3年)の適時打で2点を先制。投げてはエース瀬川(工・3年)と山崎の継投で、ピンチを背負いながらも相手にホームを踏ませず、2-0で逃げ切った。対戦成績はこれで1勝1敗。

 前日の試合守備が乱れ0-9の7回コールド負けを喫していた神戸大。主将の山崎は「後がない高校野球の気持ちで」と選手を鼓舞し、試合に臨んだ。

 両チームの先発が踏ん張り0-0で迎えた6回、神戸大は四球と送りバントで一死二塁の好機を作ると、打席には4番山崎。「ゴロを転がすこと、守備体系が左寄りだったので外角に絞って叩くことだけ考えていた」と冷静だった。右翼線へ適時三塁打を放ち先制。「意識していた」と主将自らのバットで今季初得点を挙げた。さらにその後、6番二谷の左前適時打で1点を加え2-0とした。

 先発の瀬川は「調子は良くなかったけど、丁寧に投げられた」と初回から低めにボールを集め、打たせてとるピッチング。前日7失策と大荒れだった守備陣も一転、固い守りを見せ瀬川を盛り立てた。

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 リードして迎えた9回。「少しバテテしまった」と瀬川は先頭打者に安打を許すと、その後連続四球で無死満塁のピンチを招き降板。「塁が埋まっていくにつれて、投げたい気持ちになっていた」と強気でマウンドに上がったのは山崎だった。「とにかくしっかりコーナーに投げたかった」と慎重な投球で相手を三振と併殺打に抑え2-0で勝利した。
【写真】力投する先発の瀬川(8月31日・舞洲ベースボールスタジアムで 撮影=田中謙太郎)

 試合後中村監督は「無失策で守れたことが大きかった。神戸大らしい少ない点を守って勝つ試合ができた」と振り返った。少ないチャンスを生かし、瀬川と山崎を中心とした投手陣が踏ん張る神戸大の勝ちパターンが見られた試合だった。

●近畿学生野球秋季リーグ第1節第1回戦(8月30日・舞洲ベースボールスタジアム)
神戸大 000 000 ×=0
大阪大 206 100 0=9

●近畿学生野球秋季リーグ第1節第2回戦(8月31日・舞洲ベースボールスタジアム)
大阪大 000 000 000=0
神戸大 000 002 00×=2

【大阪大】●楠本、窪田、徳丸、山口-岡本
【神戸大】○瀬川、山崎-岡添

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