●1部昇格 照準合わせる
渡辺さんと弓道の出会いは高校時代。弓を引いた状態で上手く間合いが取れなくなってしまう「早気」という悪癖に悩まされていた。大学で入部後も「早気」は直らず。それでも「練習するしかない」と開き直り、2年生になって「早気」を克服。試合で活躍できる機会が増え「達成感を味わえるようになった」と話す。覇したが、全日本大学選手権では早稲田大に敗れ準優勝。「実力差で負けた」と話した主将の亀田(経済・4年)。レベルの高い関東のチームには一歩及ばず、神戸大初の優勝はならなかった。
今は弓道部女子の副主将で、部を引っ張る立場。ミーティングでは厳しい言葉を部員に飛ばす。他の部員からは「怖い」と形容されることも。しかし、厳しさは部への思いの裏返しだ。「自分個人よりも、団体の方が大事」と柔和な笑顔で語る。こんな言葉は「弓道が好きというよりもこの部活が好き」という部への愛着からか。
的を見据え、どっしりと構える。弓を持ち上げ、ゆっくりと弓を引き、矢を放つタイミングを見計らう。彼女の鋭い視線の先には「1部リーグ昇格」がある。
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