◎夜通しのイベントで地域につながる 神戸Cross-N

 神戸大生や卒業生、灘区在住の有志が運営する夜通しのイベント「神戸Cross-N(以下、クロスN)」が14日から15日にかけて神戸大周辺で行われた。「灘を、神戸大卒業後も帰ってきたいと思う第2の故郷にする」という目的のもと、さまざまな催しを展開した。

日本酒試飲会の模様(撮影=根原直希)

日本酒試飲会の模様(撮影=根原直希)

◇正宗会が日本酒試飲会

 神戸学生青年センターでは14日午後6時から、日本酒サークル「正宗会」が日本酒の試飲会を開いた。灘の地酒を中心におよそ16種類の日本酒を用意。手頃な値段の品から、1本1万円以上する「天狗舞」を20年熟成させたものまで幅広く取り揃えた。正宗会の安東俊春さん(経済・3年)は「日本酒は味の幅が広いので、いろいろな種類を飲んでいくうちに自分の好きなお酒にめぐりあえる」と話す。

 来場者は正宗会のメンバーにから説明を受けながら、飲み比べを楽しむ。農学部4年の女子学生は「常温と熱燗では風味が違うので面白い。機会があれば次も是非来たい」と日本酒の奥深さを味わっていた。

「モダン・ド・キッチン」の日付変更線企画(撮影=坂本知奈美)

「モダン・ド・キッチン」の日付変更線企画(撮影=坂本知奈美)

◇ちんどんが酒席に華添える

 夜カフェnotteでは、神大モダン・ドンチキがちんどん居酒屋「モダン・ド・キッチン」を開催した。来場客らは料理や酒に舌鼓を打ちつつ、各学年の演奏の他に「アイドル企画」「日付変更線企画」などさまざまな催しが来場客らを楽しんだ。

 アイドル企画では『恋のバカンス』『YOUNG MAN』など、男女さまざまなアイドルの曲がクラリネットやトランペット、ちんどん太鼓などで演奏された。『学園天国』では歌い手と来場客らの掛け声の応酬も。他にも各学年のステージも催された。「1年生だけでステージを作るのは初めて。やりきった感がある」と、おとのいろはさんこと上田空乃さん(発達・1年)は話す。

 他には、関西の国歌と称し『六甲おろし』やイスラエルのめでたい日に演奏される舞曲『ハバナギラ』などが奏でられ、午前0時の日付変更線をまたいだあとも朝までにぎやかなうたげは続いた。

ゲーム大会「暗黒闘技場」の模様(撮影=根原直希)

ゲーム大会「暗黒闘技場」の模様(撮影=根原直希)

◇ステージ企画続々 ラジオ体操も

 阪急六甲駅北側のライブハウス「Maiden Voyage」ではステージ企画が行われた。テレビゲーム大会の「暗黒闘技場」や、学生バンドによる音楽ライブなどが催された。

 本番4日前までステージ企画の出演者が決まらず、学生バンド「るーしーとその他」は、実行委員が急きょメンバーを集めて編成したという。ステージでは『ふわふわタイム』など、アニメソングを次々に演奏。聴衆が音楽に合わせて手や頭を振ったり掛け声を出したりして、会場は熱気に包まれた。メンバーの1人は「お客さんもよくこんな遅い時間まで残って盛り上がってくれた。とても楽しい」と興奮冷めやらぬ様子だった。

 クロスN最後の催しは、午前6時40分ごろからのラジオ体操。かつて神戸大のオールナイト学祭「厳夜祭」でも最後の企画として毎年行われていたもの。場内に流れる音声に合わせ、来場者全員でラジオ体操をした。

◇「地域に愛着を」スタッフの坪田さん

 クロスNは神戸大OBの坪田卓巳さん(2009年経営夜卒)らが中心となって運営された。「大学と家を往復するだけの学生生活ではなく、地域に愛着を持ってほしい」という思いから、社会人も含めた幅広い人々が集まりやすい夜のイベントとした。

 坪田さんは「思っていたより多くの人々が集まり、地域の人々とのつながりもできていた。神戸に縁を持つ人々どうしが会うきっかけになるイベントとして今後も続けていければ」と語った。

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