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ニュースネット委員会では関西の現役大学生203人にアンケートを実施し、阪神・淡路大震災に対する学生の意識を調査した。
「震災について家族や友人と話すことはありますか」という問いに対し、「あまり話さない」、「全く話さない」と回答した人は55.2%に上った。戦後最大級の大型地震でも、語られる機会が少ない現状が浮き彫りとなった。
44人の学生が亡くなるなど、大きな被害を受けた神戸大。しかし現在神戸大に通う学生の15.0%が1月17日を震災が起きた日だと知らなかった。
「これまでに被災者から当時の話を聞くことはありましたか」という問いに43.3%の人が「はい」と回答した。震災を経験した家族から話を聞いたり、学校で被災者の講演を聞いたりした人が多かった。今の学生が当時の状況を知る際に、被災者の話は重要な手掛かりとなっている。
20年以上たった今でも「震災はこれからも語り継ぐべきだと思いますか」という問いには、9割以上の学生が「とても思う」、「まあまあ思う」と回答した。「学校教育で地震の怖さをもっと語り継ぐべき」、「周りで少しでも(震災を語り継ぐための)活動があれば」という意見もあり、風化させてはいけないという意識を持つ学生が多かった。
大学や出身地にかかわらず多かったのが、震災を身近に感じられないという意見。震災当時の記憶がある学生がほとんどいない中、震災の教訓を伝える重要性は高まっている。
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