2017年春卒業予定の学生の就職活動が本格化している。経団連は会員企業に対し、会社説明会などの広報活動を3月1日に解禁。面接や試験など選考活動の解禁は、前年度より2カ月早い6月1日の予定だ。選考までの期間が短くなり事前の準備が重要になる中、神戸大生の動きは鈍く、キャリアセンターは危機感をあらわにする。
同センターと学生生協は昨年4月から就職ガイダンスを30回以上実施した。しかし例年は広報解禁の2~3カ月前から増える参加者数が、今回は1カ月前まで低迷。解禁直前に急増したが、前年の約半数に留まった。
そこで城仁士センター長 (発達科学部教授)は昨年12月、緊急声明を発表。学内セミナーを活用して、自己理解や企業研究、入社試験対策を進めるよう訴えた。「神戸大生は高い能力を持ちながら、準備や面接の場数が足りず、本命の企業の採用時期に対応が間に合わないことが多い」と指摘する。
クォーター制導入で、選考時期が試験期間と重なり、企業と面接日程の交渉が必要な場面も起こり得る。高いコミュニケーション能力が求められる格好だ。キャリア支援課の平田裕也さんは「悩みがあれば、すぐにキャリアセンターに相談してほしい」と呼び掛けた。
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