夏の須磨海水浴場(神戸市)で経営学部生が屋台の経営に挑んだ。神戸を中心に展開するギョーザ専門店「俺の餃子」とフランチャイズ契約を結び、海の家の併設屋台で「俺の餃子」須磨海岸店を営業した。
経営に挑んだのは、経営学研究科の保田(ほうだ)隆明准教授(商学)のゼミ生10人。海の家のオーナーと保田准教授が知り合いで、出店の依頼を受けた。ゼミ生の一人が「俺の餃子」でアルバイトをしていたため、ギョーザを販売することに決めた。
ゼミ生を宣伝や人事などの役割ごとに4班に分けて、7月21日の本開店に向け準備を進めた。調理方法は元町の店舗で何度も研修した。アルバイトの学生は知り合いを頼ったり、ツイッターなどで募集したりして神戸周辺の女子大などから集めたという。
経営は想定よりも厳しかった。年配客の反応は良いものの、若者が集まる海岸では売り上げが伸びない。客の呼び込みもうまくいかなかった。改善を図るため、新たにカクテルの販売やアルバイトの給料に歩合制を取り入れた。
当初8月21日までだった営業期間も31日まで延長。終盤で黒字転換にこぎ着けた。メンバーの北田早苗さん(経営・3年)は「座学とは違って実際に経営することの難しさを実感した」と話した。
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