神戸大の学生や卒業生らが運営する夜通しの地域イベント「神戸Cross?N」が11月19日夕方から20日朝にかけて開かれた。開催は昨年に続き2回目。神戸市灘区のライブハウス「神戸Always」を基幹会場に、区内各地でさまざまな企画が催された。
天文研究会は松蔭大学会館で「星まつり」を開催した。毎年摩耶山で開かれている企画。今年は9月に開催予定だったが雨天で中止になり、クロスN実行委から共催を提案され、時期を移して行われることになった。星に関する多数の展示が用意され、天文クイズや星座ビンゴなど子ども向けの参加型企画も。親子連れで大いににぎわい、子どもたちの「楽しい」という声が会場中から聞こえていた。
基幹会場では午後7時からミュージシャンの高田リオンさんによるライブが行われた。高田さんは神戸大生も多く訪れるラーメン店「ラーメン荘 歴史を刻め」のテーマ曲を制作し歌っている。ファンの実行委員がゲストとして招くことを企画した。高田さんはギター1本の弾き語りで「これが好きだから」「歴史を刻め」などの曲を演奏し、来場者は熱い歌声に聞き入った。20日未明には軽音2部や学生バンドもステージに登場し、場内を盛り上げた。
ちんどんサークル「モダン・ドンチキ」は、同区の音楽バー「音蔵 Sentan4」を訪ね、およそ15人の客の前で演奏した。1~2年の3人が「日本全国酒飲み音頭」や「365歩のマーチ」などの曲を披露。店は蔵を改修してバーにしたもので音の響きが良く、カフカこと西村恵風さん(海事・1年)は「バーで演奏できて良い経験になった」と話した。基幹会場の入場証を兼ねた灘区内の飲食店のクーポン集「1 Bill Book(ワン・ビル・ブック)」には同店も掲載され、客がワン・ビル・ブックを提示してサービスを受ける様子も見られた。
兵庫県篠山市で活動する学内四つのボランティアサークルは、1夜限定の飲食店「ささやま家」を開いた。阪急六甲駅南側の居酒屋「食どうらく 達」を借りて、篠山特産の黒枝豆やイノシシの肉を使った料理を振る舞った。予定より1時間遅らせて午後6時から開店。店内は盛況で店員の学生も「ここまでとは予想していなかった」と忙しく働いた。深夜になっても客足は絶えず、夜通し語らう客らの姿があった。
夜通し続いたイベントは基幹会場で、来場者・スタッフ一同のラジオ体操で締めくくられた。かつて学内で開かれていたオールナイトの学祭「厳夜祭」でもエンディング恒例だった企画。来場者は、場内に流れる音楽に合わせて疲れた体をほぐしていた。
大阪府から訪れた男性は「昨年も来たが、ワン・ビル・ブックができて企画もパワーアップしていて、とても楽しめた」と満足げだった。
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