国際文化学部の学生ら4人が文芸誌「夜航」を4月に創刊する。初回は桜井徹・国際文化学部長へのインタビューを中心に、廃止への秒読みが始まった同学部の意義や役割をまとめた。
インタビューした山村玲央さん(国文・3年)によると学部長は「さまざまな分野の研究者と関わることが多いのが国文の特徴。居心地の悪さではなく良い刺激を感じた」と語った。自分の専門分野について、他人に説明することも増えたという。
一方で夜航の編集責任者、中村徳仁さん(同)は「多様な分野が集まっているが、学生は隣のゼミで何をしているのかすら知らないことも多い」と話す。「国文の意義をまとめ、新学部をどう捉えればいいか、学部再編を経験した世代として考えたかった」と特集の意図を説明した。
創刊のきっかけは、2年生の時に中村さんが友達と授業課題のレポートを冊子にまとめたこと。普段自身が学んだ内容を友達と話すことは少なかったが、改めて学びの成果を見せ合ったのが面白く、次第に文芸誌の企画が生まれた。
創刊号では他にもドイツ留学中のメンバーが、原爆投下後の広島を題材にした朗読劇のドイツ公演について報告。中村さんは「何でもありなのが雑誌の良さ。自分たちが学んでいる人文知の豊かさを伝えたい」と話す。
価格は500円。購入方法などの情報はツイッター(@Yako_Kobe)へ。今後は半年に1回をめどに発行する予定。
※おことわり 3・4月号では、学生の学年を3月までの学年で表記しています。
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