古森四段 藤井五段と対局

 プロ棋士の古森悠太四段(経済・4年)が14日、関西将棋会館(大阪市福島区)で開かれた第49期新人王戦1回戦で藤井聡太五段と対局。結果は黒星に終わり、対局後には悔しい表情を見せた。

 古森四段は小学生の頃から将棋を始め、昨年10月にプロ棋士としてデビューした。本局はプロになって2戦目。デビュー戦ではアマ棋士の藤原結樹さんを抑え白星を獲得し注目を浴びた。

 対局室へ先に入室したのは藤井五段。報道陣にもあいさつするなど落ち着いた様子で腰を下ろした。続いて古森四段が登場。席に着くとうつむき、腕時計を置く位置を何度も直していた。対局前は緊張していたという。

 対局は午前10時、振り駒で決まった先攻、藤井五段の一手で始まった。古森四段は途中、得意の振り飛車を投入するも、終盤一気に攻め倒され無念の結果に終わった。

 対局を終え古森四段は「藤井五段とは奨励会時代に何局か対戦したことがあり、本局も楽しみにしていた。もう少しゆっくりした展開にしようとしたが、急な流れになってしまい、自分としては想定外の展開に力を出し切れなかった。プロ棋士になったこと自体は『夢を諦めなくて良かった』と強く思うので、目の前の一局一局を大切に戦いたい」と述べた。

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