部員数がゼロになり、長年続いてきた応援団の活動が2015年、停止した。体育会や吹奏楽部、応援団のOBが中心となり、現在応援団の再興を目指している。
現在体育会の部活の試合応援は吹奏楽部のみが担っている。応援団活動時はチアリーダーも応援団に含まれていた。活動停止後は、アメリカンフットボール部がチアリーダー立ち上げの声を上げ、現在はアメフト部専属でチアリーダーは活動している。
1960年、各キャンパスが離れており一体感がなかった神戸大を、応援を通して一つにまとめようと応援団が設立された。目標に掲げたのは神戸大の士気高揚。野球の神京戦や三商戦などの応援や、文化総部の演奏会や学内行事でのパフォーマンスを行った。
毎年秋に行われる六甲祭では、六甲台本館前のステージを応援団が仕切っていた。後夜祭では応援やチアリーダーのパフォーマンスを披露。土日に六甲祭が開かれるときは、祭前の平日に前夜祭として六甲道周辺でゲームなどを行い、地域の人の関心を誘った。
応援団OBの山口聡さん(1993年・法卒)は「上下関係は厳しかったが、部員同士は家族のような関係だった。大学を卒業してからもつながりがある。体育会の部員など、人と関わって盛り上がり、学祭のステージでパフォーマンスすると『いつもありがとう』とみんなが見に来てくれたのが印象的」と話す。
体育会本部の学生が「応援団は必要」と声を上げ、今年の年明けに学生支援課やアメフト部専属のチアリーダーを交え、吹奏楽部や応援団OBが応援団再興の方針を話し合った。新入部員やOBと話し合いながら、新しい応援団を作り上げるという。吹奏楽部応援団担当の松田大地さん(法・2年)は「新入生に応援団に入ってもらい、神戸大学を盛り上げてほしい」と話した。
◎おことわり
3・4月号では、学生の学年を3月までの学年で表記しています。
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