世界では飢餓に苦しむ人がいる一方、食べ過ぎで肥満状態の人もいる。そんな食の不均衡を解消するべく、食を通し発展途上国を支援する取り組み「TABLE FOR TWO(TFT)」。TFT神戸大学プロジェクトは現在13人で、学食を中心に神戸大でTFTを進めている。
主な活動は学食で提供するメニューの考案。年2回、食堂の期間限定メニューを考える。毎回10品以上を考案するが、生協で使えない食材やコストの問題で実際に販売されるのは5品ほど。メニュー1品につき10円を、発展途上国に子どもの給食費として寄付。発展途上国の給食1食分が20円で、食堂のメニュー2品で発展途上国の子どもに1食を提供できる仕組み。
自分たちでレシピを考え試作を行う。ヘルシーな品を意識しながらも肉を使い、食べ応えのあるメニューに。提供の3カ月ほど前から考案する。
昨秋は「すき焼き月見うどん」や「きのこと鶏の焼き鳥丼」、「鶏のトマトクリーム煮」など全5品を販売。今までで1番総売り上げ額が多く、特にすき焼き月見うどんは学生に好評だったという。学食の他にも、六甲と岡本のカフェで、注文すると値段の一部が発展途上国への寄付金になるメニューの提供を行う。
代表の小川茉南さん(農・2年)は「ただ自分の食べたいメニューを提案するだけでは採用されない。大変だがやりがいはあるので、食や国際ボランティアに興味がある人はぜひ入ってほしい」と話す。
◎おことわり
3・4月号では、学生の学年を3月までの学年で表記しています。
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