11月9日(土)と10日(日)の両日行われた第40回六甲祭。両日とも秋晴れに恵まれ、多くの近隣市民、他大学生、高校生らでにぎわった。1980年に始まった六甲地区の“統一学園祭”の40年の節目は、盛況のうちに幕を閉じた。
(写真:秋晴れのもと第40回六甲祭が始まった。 2019年11月9日午前11時57分 六甲台本館前で)
初の試みだったのは、初日の六甲台講堂で開催された「ミスターキャンパスROKKO」。理学部数学科4年の佐藤冬倭(さとう・とうい)さんが初代グランプリに輝いた。
応援団総部が、今春新入団員を迎えて体制が整い、2日目の後夜祭ステージが6年ぶりに復活したのも話題だった。応援歌とエールが、久しぶりに六甲祭にこだました。
メイン行事は、2016年から2018年まで阪神タイガースの監督を務めた金本知憲さんの講演会。初日午後、六甲台講堂で、サイン抽選会も合わせて行われた。
また、恒例の「お笑いライブ」には、2018年キングオブコント3位で、テレビのバラエティーに引っ張りだこのチョコレートプラネットが招かれた。狂言師・和泉元彌のものまねで人気の長田庄平さんと、ヘアメイクアーティストのIKKOさんのものまねでブレイクした松尾駿さんのコンビが、六甲台グラウンドのメインステージをわかせた。
このステージでは、神戸大コンビのネイビーズアフロの“凱旋ライブ”も注目された。今年4月、「いつ呼んでくれるんだよ!」とツイートしていたボケの皆川勇気さん(2015年・発達卒=26)と、ツッコミの羽尻紘規さん(工中退=27)を迎えて大いに盛り上がった。
皆川さんは、当日のツイートに、「母校、神戸大で漫才して来ました。後輩たち含め、1000人ものみなさんが見てくださったみたいです。感無量。毎年呼んで欲しい」と喜びのコメントをつぶやいた。
(写真:模擬店もにぎわった六甲祭。2019年11月9日午前11時59分 六甲台講堂前で)
園遊会ステージでは11月10日、文学部3年でシンガーソングライタの、ひろせむつみさんによるライブが行なわれた。ひろせさんは1年生のからこの園遊会ステージで演奏してきた。
この日はCDでリリースもされている「あざやか」を含む7曲が演奏され、爽やかな秋晴れのもと、ひろせさんののびのびとした歌声が響いた。
「1年生のときはとても緊張したけど、3回目なので楽しく演奏できました。天気も良く、学祭の活気が感じられました」と、ひろせさんは満足そうに話してくれた。
園遊会ステージではこの他にも杖道同好会、居合道部、合気道部、応援団総部、コピーダンスサークルEtoileによるパフォーマンスや、アカペラサークルGhanna Ghannaによる演奏、軽音II部によるライブが行われ、六甲祭を華やかに彩った。
(写真:ひろせむつみさんの園遊会ライブも3回目。2019年11月10日 六甲台本館前で)
模擬店では、定番のたこ焼き、焼きぞば、フランクフルトに混じって、話題のタピオカを使ったドリンクがパンフレットで確認できるだけで3店あった。
前庭エリアのブースでは、神戸市保健所医務薬務課が「薬物乱用防止啓発活動」のテントを出展。
また、第1学舎(六甲台本館)では、神戸大入試課が恒例の「入試個別相談会」を、メディア研が「阪神・淡路大震災写真パネル展とトークセッション」を行うなど、ユニークな屋内企画も見られた。
40年の節目も盛況のうちに幕を閉じた
六甲祭は、1980年に始まり、今年で40回を迎えた。
それまで、経済・経営・法学部が「六甲台祭」を、文・理・農学部エリアでは「ハイツ祭」を行うなど、広い六甲地区のキャンパスで分散して行われていた学園祭を、現在の六甲台第1キャンパスに集約して“統一学園祭”としてスタートした経緯がある。
六甲台グラウンド、六甲台講堂、前庭などのスペースを有機的に使って、来場者も回遊しやすい会場設定がすっかり定着した。
阪神大震災のあった1995年も途切れず続いた六甲祭は、40年の節目も盛況のうちに幕を閉じた。
(写真:正門に入ってすぐの野外ステージでは、今年もロックが響き渡った。2019年11月9日14時50分 六甲台正門階段で)
(写真:園遊会ステージには大勢の来場者。2019年11月9日14時00分 六甲台本館前で)
(写真:秋深まる中、暖かな陽射しのもとで繰り広げられるパフォーマンス。2019年11月9日14時00分 六甲台本館前園遊会ステージで)
了
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