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- 竸基弘賞に神奈川大の干場功太郎さんら 授賞式は1月13日にオンラインで
特定非営利活動法人 国際レスキューシステム研究機構(神戸市長田区)はこのほど「第16回竸基弘賞」に、産業技術総合研究所人工知能研究センターの坂東宜昭さんと、神奈川大工学部電気電子情報学科の干場功太郎さんが受賞したと発表した。授賞式は2021年1月13日にオンラインで行う。この賞はレスキュー工学を担う若手研究者・技術者を奨励するもので、阪神・淡路大震災で亡くなった神戸大の院生にちなんで設けられたもの。<副田隼矢>
1995年の阪神・淡路大震災では6000人を超える命が奪われた。当時神戸大の大学院博士課程の1年だった名古屋市出身の竸基弘(きそい・もとひろ)さんは、神戸市灘区の下宿アパートが倒壊し生き埋めになり命を落とした。
「ドラえもんのような人を癒し助けてくれるロボットを作りたい」という競さんの夢の一部を実現し、地震の犠牲者を忘れないようにしようという関係者の思いが寄せられ、震災から10年が経った2005年に国際レスキューシステム研究機構によってこの賞が創設された。(関連記事=「慰霊碑の向こうへ? 故・竸基弘さん」https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/bbbdb927d2917cdde7834b73e8dfd2b4)
今年度で16回目となる竸基弘賞は2020年8月から公募を開始し、このほど選考委員会で受賞者が決定した。
学術業績賞は、人が進入できない極限環境を探索するレスキューロボットのセンシング能力を拡大する極限ロボット聴覚技術の開拓に貢献してきた坂東宜昭さん(産業技術総合研究所人工知能研究センター)、技術業績賞は、ドローンからの映像ではなく音で被災者を探査できる手法を開発した干場功太郎さん(神奈川大工学部電気電子情報学科)が受賞した。
今年度は新型コロナウイルスの影響を考慮し、授賞式と受賞者による講演をリモートで行う。授賞式のURLは国際レスキューシステム研究機構のホームページ(http://www.rescuesystem.org/award/)で公開される。
《第16回竸基弘賞授賞式》
●日時=2021年1月13日(水)13:00~14:30 ※予定。
●参加方法=国際レスキューシステム研究機構のホームページ(http://www.rescuesystem.org/award/)で公開される授賞式URLから参加。
●主催=特定非営利活動法人 国際レスキューシステム研究機構。
●後援=兵庫県、神戸市。
●プログラム
13:00 開式の挨拶 国際レスキューシステム研究機構 会長・田所論。
13:05 来賓の挨拶 兵庫県立工業技術センター 特別顧問・北村新三。
13:15 受賞者発表 競基弘賞委員会委員長 国際レスキュー研究機構・松野文俊。
13:25 奨励賞(レスキューロボットコンテスト奨励賞、2020レスキュー工学奨励賞)授与式。
14:00 竸基弘賞(学術業績賞・技術業績賞)授与式。
14:20 閉会の挨拶 竸基弘賞委員会委員長 国際レスキュー研究機構・松野文俊。
14:30 終了。
●記念講演=授賞式終了後URLが案内される。
了
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