コロナ禍の震災26年 静かに慰霊献花式

 阪神・淡路大震災から26年。1月18日午後、六甲台第1キャンパスの慰霊碑前で遺族や武田廣学長が参列して慰霊献花式が行われた。コロナ禍のなかということもあり、大学側からは幹部教職員のみの参列で、遺族も3組と静かな献花式となった。<献花式取材班>


(写真:震災慰霊碑に献花する武田学長。 2021年1月18日12時21分、神戸大六甲台第1キャンパスで。)

 風は強かったものの青空からはやわらかな日差しが降り注ぐ中、定刻の12時30分に、参列者はまず1分間の黙祷を捧げた。
 武田廣学長が花束を献花し他のに続いて、理事ら大学幹部も白い菊の花を慰霊碑に供えた。コロナ禍ということもあり、大学の一般教職員は時間をずらしての献花となった。
 続いて、参列した遺族が花を捧げた。緊急事態宣言が直前の1月13日に再び出たこともあり神戸への移動をあきらめた遺族も多く、今年参列した遺族は、兵庫県内と、大阪府、京都府からの3組7人だった。

 13時からは、職員や、詰襟姿の応援団の団員らが献花し、亡くなった学生や職員を偲んだ。

【関連記事】「献花式に3組7人が参列 震災で亡くなった学生の遺族ら」https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/09065e4fcc531159233a47b4acb0e5c8


(写真:ニュースネットの記者の質問に答える武田廣学長。2021年1月18日12時21分、六甲台第1キャンパス慰霊碑前で。)

 式典では5年ごとに学長のメッセージが述べられるが、今回、武田廣学長はニュースネットの記者の質問に答える形で震災の日の思いをコメントした。

【武田廣学長のコメント】コロナも震災も“災害”。大学としてできる限りの取り組みをしたい。授業も兼ね合いを見ながら対面を増やしたりしていく。(今日の)震災慰霊献花式にしても、対策をとりながら行うことができた。献花式は来年も行う。放っておくと、風化してしまうからだ。コロナのような感染症(の大流行)も100年前に同じことが起きている。(歴史上何があったかを)伝えていくことは大切だ。来年は多くの学生に献花に来てほしいが、このコロナの感染拡大次第だと思う。

【動画】震災26年 神戸大慰霊献花式 黙祷 https://youtu.be/mNi0q9D9F7E
【動画】震災26年 神戸大慰霊献花式 学長献花 https://youtu.be/duG1NfdQm2w
【動画】震災26年 神戸大慰霊献花式 遺族献花 https://youtu.be/lULCkIluD2Q

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 1995年(平成7年)1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震で、神戸大では、学生39人(うち留学生7人)、職員2人と、名誉教授1人、生協職員2人が犠牲になった。

 海事科学部でも、統合前の神戸商船大だった当時、震災で学生5人(うち留学生1人)と研究員1人が亡くなっている。この日は、六甲台と同じ時間に深江キャンパスでも、慰霊碑前で献花が行われた。
 海事科学部の学部サイト(http://www.maritime.kobe-u.ac.jp/news/2020/20210119.html)によると、練習船「深江丸」の汽笛が鳴るなか、「神戸商船大学犠牲者慰霊碑」で、阿部晃久研究科長はじめ教職員が献花を行った。
 神戸大への統合前の神戸商船大では学生5人(うち留学生1人)、研究員1人の計6人が犠牲となった。慰霊碑は震災で倒壊した旧神戸商船大の正門の石柱を用いて作られいて、6人の名前が刻まれている。


(画像:深江キャンパスでも、阿部晃久研究科長らが献花を行った。海事科学部の学部サイトのスクリーンショット。)

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