2月10日付で、神戸大は年度末に行われる行事に対する留意事項を大学サイトに掲載し、新型コロナウイルス感染拡大防止策を呼び掛けている。具体的には、学生に飲食に繋がる謝恩会や卒業旅行などの自粛を要請している。
去年3月、京都産業大では、欧州5か国の卒業旅行から帰国した学生4人のうち、後に発症した3人が祝賀会やサークルの懇親会に出席。その後、帰省したため他府県にも感染が広がって、4月5日までに69人(京都府医師会まとめ)のクラスターとなる事例が発生。同大は社会のバッシングにさらされた。
神戸大でも、去年3月中旬にドイツ旅行から帰国した20代の神戸大の男子学生3人が新型コロナウイルスに感染していたことがわかり、大学は記者会見で事情を説明する事態になった。
2月10日付の「年度末に向けて行われる行事等における留意事項について」と題した学生担当理事・副学長の呼びかけ文の全文は次の通り。
○ ○
2021年2月10日
学 生 各 位
学生担当理事・副学長
年度末に向けて行われる行事等における留意事項について
現在、兵庫県を含む10都府県に対し、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令されています。
政府からは、人の移動が活発になり、より多くのひとが集まる機会の多い年度末に向けて、感染拡大防止のため、緊急事態宣言の対象区域に対し、以下のとおり要請がありましたので留意してください。
学生の皆さんには、感染防止対策の徹底について、令和2年8月3日付の通知において注意喚起しているところですが、自身の健康管理と安全対策を講じるとともに、他者を感染させない行動を心掛けてください。
また、緊急事態宣言解除後にあっても引き続き、自らの身を守る行動をとっていただくようお願いいたします。
記
・飲食につながる謝恩会及びこれに類するものについては、自粛願いたい。
・卒業旅行については、若者が感染に気付かず活発に移動することにより、高齢者等に感染を広げている実情を踏まえ、自粛願いたい。
以上
▼神戸大サイト「年度末に向けて行われる行事等における留意事項について」https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/sub_student/2021_02_12_02.html
(画像下:2021年2月22日付「年度末に向けて行われる行事等における留意事項について」神戸大サイトのスクリーンショット)
了
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