THE Campus KOBE中止 大学側がファイナルイベントの開催認めず

THE Campus KOBEは、11月9日に、「THE Campus KOBE 2021 ファイナルイベント開催中止のお知らせ」と題したツイートで、11月13日に行われる予定だったファイナルイベントの開催中止を発表した。それに伴って、THE Campus KOBEのグランプリや順位の発表も行わないという。<塚本光>


(画像:「THE Campus KOBE 2021 ファイナルイベント開催中止のお知らせ」)

コンテストは、ファイナリストの一人が、8月6日、「コンテストを棄権する」とTwitterで表明したことから、9月2日までコンテストが中断する事態となった。そこで、運営統括は退任、出場者はコンテストに復帰したが、謝罪文や詳しい経緯がネット上に発表されるなど異例の展開となっていた。

●「運営の「不適切な対応」で一時中断 六甲祭THE Campus KOBE」=https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/aef928eef835ded18b9d7be72db2f14f。

エントリーNo.3のCさんは10月19日に、ファイナリストとしての活動を辞退したことが、THE Campus KOBEのTwitterで発表された。その後、CさんはTwitterアカウントを削除し、何も発信していなかったが、今回ニュースネットの取材に応じた。

8月に棄権を撤回したことに関しては、「冤罪によるペナルティを免れたという意味では解決だったと思うし、私としては形だけだと思うけど、一応謝罪もされた」と当時について語った。
しかし、Cさんは、「根本的な運営の態度っていう点では解決してないって感じだった。『ファイナリストに寄り添う』っていうより、『何としてもコンテストをやり切りたい、批判されたくない』みたいな感じが強かった」と続けて、運営に対して感じていた問題点を語った。
Cさんは9月上旬に、学生支援課に相談し、学生支援課から運営に自分の辞退を認めるようにお願いしてもらうことを頼んだ。その後は、運営とのやりとりを学生支援課に仲介してもらい、Cさんのファイナリスト辞退の発表に繋がった。また、Cさんは学生支援課に「(THE Campus KOBEを)中止にしてほしい」とお願いしたが、それ以降Cさんに対して、特に中止の連絡などはなかった。

しかし、エントリーNo.4のDさんも、後述の文章の中で経緯について、「運営の方々の不適切を疑われる行為に関しまして、運営の方にメール等でご意見を述べられた方がおり、その様なご意見を尊重した為、また、そのようなー連の出来事があったことにより、コンテストのファイナルステージを開催することを大学学務が認めなかったため中止する運びとなりました」と書いており、Cさんの言葉がきっかけになったのかは不明だが、大学側の動きで、THE Campus KOBEのファイナルイベントの開催を認めなかったのは間違いないようだ。

運営側が中止を発表した際に掲載された文書内では、「大学当局と協議の結果、中止することと致しました。」と書かれている。

そこで、学生支援課にも取材したところ、大学側が六甲祭にどのようにして関わっているかという仕組みについては、「(現在課外活動団体が活動申請を出したときと同様に、)六甲祭実行委員会から提出された企画書を課外活動小委員会で審議しており、問題等が生じた場合は協議している」と答えたが、その他の質問に関しては、答えがもらえなかった。

THE Campus KOBEのファイナルイベント開催中止やグランプリが発表されないことに対して、その他のファイナリストの反応は様々だった。
エントリーNo.1のAさん(仮名)は、開催中止の発表以降Twitterを更新していない。
エントリーNo.2のBさんについては、発表当日に、「今まで応援・投票していただいた皆様、本当にありがとうございます。中止となったのは残念ではありますが、これからも発信を続けます」とツイートしており、その後もSNSの更新を続けている。
エントリーNo.4のDさんは、経緯や想いを書いた文章を画像でTwitterに掲載した。文章中には、「先日夢を叶えるための新しい挑戦の場所が決まりました為、今後はそちらでの学び等を発信していきたいと思っております。」「皆様の暖かい応援やコメントによりここまで活動することができ、これだけ応援していただいた自分なのだからという自信を胸に、前を向いて再び歩み出すことができています」と、前向きなコメントを残した。
エントリーNo.5のEさんも、「TCKについての自分の想いと応援してくださった皆様への感謝の気持ちをまとめました」と題して、想いを綴った文章を画像でTwitterに掲載した。そこでは、「神戸にはたくさんいいところがあるのにそれをまだ伝えきれていない」ということを強く感じたと書かれており、「もし何処かで出会った際にはコンテスト中止になったファイナリストだ!と笑って話しかけてもらえると私も嬉しいです。」と、明るく締めた。

今回の件に関して、ニュースネットが質問を文書で投げかけると、六甲祭実行委員会は「現在、回答することができません」と返答した。
その理由として、「当委員会といたしましても事態の整理・反省の機会を設ける必要があり、話がまとまる以前の情報を外部に小出しにするのを避けたい思いがある」とし、また「記事が公開されることによりファイナリストや個人に対する過度な誹謗中傷に繋がる可能性があるため」と述べた。また、「説明責任があることは重々承知しており、事態に収拾がつき次第ご説明をさせていただきたい」とした。

また、THE Campus KOBEにも質問をしたが、記事執筆時点(11月14日午後11時)で、返答は得られていない。

【おことわり】
公開時は記事中に各ファイナリストの名前を掲載しておりましたが、要望があったため、プライバシー保護の目的で仮名とさせていただきます。(2023年4月9日22時30分編集部)

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