宝生流能楽部、関西宝連出演 個性が光る仕舞を披露

 神戸大宝生流能楽部は、12月25日(土)、大江能楽堂(京都市中京区)で行われた第12回関西宝生流学生能楽連盟秋季大会に出演した。大会には関西の高校と大学から40人が参加した。宝生流能楽部が他校と合同の舞台に出演するのは約1年ぶり。大会は、出演者と観客全員の検温、アルコール消毒のもと、観客を入れて実施された。<笠本菜々美・本多真幸>


(写真:宝生流能楽部の皆さん)

 宝生流能楽部は、12月25日(土)、大江能楽堂(京都市中京区)で行われた第12回関西宝生流学生能楽連盟秋季大会に出演した。大会には、京都府、大阪府、兵庫県の高校と大学、合わせて6校が参加。神戸大は、通常の能とは異なり、演者が面や装束を着用せず、演者と地謡(演者の後ろで場面の情景や、人物の内面を謡う役割)のみで行う「仕舞」を披露した。

 能楽部の部員による仕舞は「胡蝶」、「歌占(うたうら)」、「融(とおる)」、「邯鄲(かんたん)」の4つ。
 
 「胡蝶」を演じたのは平田航大さん(営・1)。胡蝶という名の通り舞台を蝶のように舞う動きが特徴。金色の扇子の動きもゆったりと滑らかで、胡蝶の精が喜びの舞を舞う様子を表現した。平田さんは、「入部してまだ4カ月というのもありかなり緊張しましたが、曲の雰囲気を損なわないようにゆったり舞うことだけを考えました。」と話した。


(写真:「胡蝶」を披露する平田さん)

 続いて「歌占」を演じた小林莉久さん(理・2)は、力強い声で観客を圧倒した。謡に合わせた強弱のついた足踏みや、指先まで意識された細かな所作で観る者を夢中にさせた。小林さんは、「プログラムが例年と違い、神戸大生の発表が連番になっていたので、のどが疲れて大変でした。」とコメントした。


(写真:「歌占」を舞う小林さん)

 そして、「融」を演じた齋藤花織さん(営・3)は、凛とした通る声が印象的。謡に合わせ、扇子を様々な形で用い、亡霊が舞をたのしみつつ消えうせる様子を描いた。齋藤さんは、「頼りになる先輩方が卒業し人数が少なくなってしまったこと、謡(うたい)をしっかり覚えなければならないことなど不安でいっぱいでしたが、うまく終わってよかったという気持ちです。」と感想を述べた。


(写真:「融」を披露する齋藤さん)

 神戸大の最後を飾る「邯鄲」を披露したのは岡田大河さん(海事科学研究科・修士1)。テンポの緩急が激しい仕舞を見事に演じきった。足踏みの音や動作のスピードにメリハリがあり、表情豊かに青年盧生を表現した。岡田さんは、「緩急が大事な曲でしたが、舞台が滑りやすいとか観客の目とかがあって、練習通りにはできなかった。」と振り返った。


(写真:「邯鄲」を舞う岡田さん)

 齋藤さんは全体を振り返り、「今回は時間がなく、あまり練習ができなかったので、次はしっかり練習を重ねてから自信をもって舞えるようにしたい。」と次への意気込みを語った。
 
 指導係の伊東さんは、「それぞれが落ち着いていて、稽古以上のものができていました。あとは地謡がしっかりすれば、仕舞も引き立つと思います。」とコメントした。

【訂正】
 第12回関西宝生流学生能楽連盟秋季大会の開催日を「12月25日(日)」としていましたが、「12月25日(土)」の誤りでした。また、指導係の方を「伊藤さん」としていましたが、「伊東さん」の誤りでした。お詫びして訂正します。(2021年12月30日21時55分 編集部)

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