下宿跡横のともだ公園 高見元応援団長の仲間が祈る

 震災から27年になる1月17日早朝、灘区のともだ公園では、阪神・淡路大震災で亡くなった高見秀樹さん(当時経済学部3年)が所属していた応援団の仲間らが、下宿していたアパートの横の公園で黙祷した。<OB取材班>


(写真:ともだ公園で黙祷する応援団のOBや現役部員)

 17日午前5時46分、灘区友田町1丁目のともだ公園では、震災で亡くなった高見秀樹さん(当時経済学部3年)が当時団長をつとめていた応援団のOBや現役団員らが6人集まり、黙祷を捧げた。

 山内正嗣OB会長は、「私が卒団してから彼が入ったので、直接は知らなかったが、(亡くなったこと)をOBなどから聞いて、まさかそんなことになっているとは、と驚いた。去年高見さんのご家族から寄付をいただき、団旗を作った。高見さんは団旗になりたいと言っていたので、それが叶って団旗から後輩を見守ってもらえたら。」と語った。
 高見さんとは応援団で1つ下の後輩だった国司和丸さんは、「優しくて厳しい先輩だった。毎年来て、自分の一年の変化などを報告している。」と、先輩に対しての思いを話した。
 また、応援団OBの助野吉郎さんは、「最近ちょくちょく来ている。全壊したし、自分の家全壊したし、上司も亡くなった。ここで集まったら、今の話や昔の話をよくしている。」と語った。

 応援団が復活してからの団員も2人公園に手を合わせに来ていた。

 宮脇健也前応援団長は、「卒業して今社会人になったが、関西に就職したので、できる限り来たいと思い来ました。魂はちゃんと受け継いでいますよってことをご報告したいです。これからも見守っていてください。」と大先輩である高見さんに語りかけた。
 古田徳幸現応援団長は、「去年も来たので2回目です。震災は遠い他人事として受け取っていた節があったが、寄付していただいたことからも応援団への思いや、熱い思いを持って活動されていたことがわかりました。当時の団員の方やご遺族の方がそういった活動されているということで、震災は自分のことではないですが、捉え方も変わりました。僕たちもそれを受け継いで、頑張らないといけない、という気持ちになります。」と、決意を新たにした。


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