神戸大ラクロス部は7月10日、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)で行われた、関西トップリーグトーナメント決勝で、関学大と対戦。試合は、序盤に3点リードを許し、神戸大は点数を返して食らいつくも、失点を重ねて差を詰め切れず、6-9で敗北。関学大が2年連続の優勝を決め、神戸大は2019年以来、2度目の優勝を逃した。<本多真幸、尾畑陽貴>
「関西トップリーグトーナメント」は、関西地区チームの強化を目的とするトーナメント形式のリーグ戦で、関西1部リーグ7校と関西選抜選手団(関西ユース)のあわせて8チームで争う。
1Qでは、開始直後から関学大に攻め込まれ、神戸大が一度も相手のゴールエリアに入れないままに、9分ごろまでに3点を先制された。その後、14番田中優平(法)が右横からショットを決めて1点を返した。
続く2Qでは、序盤はおおむね神戸大がボールを支配するが決めきれない。一方関学大は、10分頃、神戸大のショットが枠外に外れたところでポゼッションを奪い、カウンター。タイムアウトを挟んだ直後に速攻でショットを決め追加点。神戸大は攻めあぐねたが、2Q終了間際、7番吉川未来(農)が敵陣へ走りこんでショットを決め、2点差をキープしたまま前半を終えた。
(写真:ショットを決める7番吉川。2022年7月11日、滋賀県草津市の立命館大学びわこ・くさつキャンパスクインスタジアムで撮影)
なんとか同点に追いつきたい神戸大。3Q、7分、ゴール裏の14番田中からパスを受け取った22番中村達哉(工)がショットを決め、1点差に詰め寄る。直後のフェイスオフもものにしたが、焦りがでたのか、パスミスでポゼッションを奪われ、そのまま失点。その後もショットを決められるが、3Q終了間際、7番吉川が再び果敢な走りを見せて1点を返し、4-6の2点差で4Qへ。
運命の4Q。開始1分で18番三和勇太(工)がショットを決めて1点差とするが、その後は関学の猛攻に遭い、ディフェンスで何度か踏ん張るも8分までに2点を奪われる。11分に、19番間藤愛(済)が1点を返すが、14分に、再びリードを3点に広げるショットを決められ、そのまま試合終了。2019年の第3回以来、2大会ぶりの優勝はならなかった。なお、準優勝は第1回以来2度目となる。
(写真:18番三和は、ショットを決めた後、チームメイトに祝福される)
関学大の31番藤田括には4度のショットを決められた。神戸大の吉川主将は、「マークしていたのに、31番(藤田)に思うようにやられてしまったのでそこのケアが必要」と分析したうえで、8月から始まるリーグ戦に向けて、攻守の切り替えの速さや体力量に課題があるとしたうえで、「抜本的に変えていきたい」と話した。今回悔しい負け方をしただけに、関学大に秋リーグで雪辱を果たしたいところだ。
(写真:試合終了後、客席へ礼をする神戸大チーム。)
神戸大の谷口寛ヘッドコーチのコメント。
聞きて)試合を終えて今の気持ちは。
谷口)久しぶりの決勝の舞台で是が非でも勝ちたかった。苦しい展開は想定していたが、関学大の31番(藤田)に4点もとられたのは大きかった。
聞きて)秋季リーグに向けてどうする。
谷口)今年取り組んでいることの方向性は間違ってないと思うので、これからの実戦で改善していきたい。秋季リーグで勝利して「燃ゆる想い」(神戸大の応援歌)を歌いたい。
(画像:トップリーグトーナメントの結果)
《第5回関西男子トップリーグトーナメント決勝》
vs関西学院大
立命館大学びわこ・くさつキャンパスクインスタジアム(滋賀県草津市)
神戸 関学
1Q 1-3
2Q 1-1
3Q 2-2
4Q 2―3
合計 6-9
了
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。