念願の振袖、学位記を通称名で 「たくさんの人に支えられた大学生活」

 3月24日、神戸大の令和4年度学位記授与式が神戸ポートアイランドホール(ワールド記念ホール)で行われた。9月に公開された「神戸大学における多様な性・ジェンダーに関する基本方針とガイドライン」を受けて、学位記の通称名での記載が可能になった。国際文化学研究科の卒業生・久保明日香さんは、長年の憧れだった振袖に身をつつみ、通称名で学位記を受けとった。<奥田百合子>

(写真:学位記を手にもつ、振袖姿の久保明日香さん。3月24日15時すぎごろ撮影。神戸大鶴甲第1キャンパス)

 3月24日、神戸大の令和4年度学位記授与式がワールド記念ホールで行われた。学位記を通称名で受け取ったのは、国際文化学研究科の久保明日香さん。9月に公開された「神戸大学における多様な性・ジェンダーに関する基本方針とガイドライン」により、学位記の通称名での記載が可能になった。

 花の柄があしらわれた紫色の振袖で卒業式を迎えた久保さん。以前から、成人式や学部の卒業式で振袖や袴を着ている学生たちを見て『自分も着てみたい』という気持ちがあった。しかし、体格の問題などにより、サイズの合う振袖がなかなか見つからなかったという。そこで、国際協力研究科のロニー・アレキサンダー名誉教授がかけあい、今回の振袖を特別にレンタルすることができた。

 久保さんは、今年1月に行われた第1回神戸大学ビジネスプランコンテスト「ソーシャル部門」で、学生が大学に意見を伝え、社会問題の解決につなげる事業を提案し、優勝した。久保さんは「この事業は学校のみならず、広く地域社会に応用できると(コンテストの方に)言っていただいた。社会人としての経験やスキルを身に着けて、将来的には実践していきたい」と事業の今後の展望について語った。自身が所属していた「みんなの神大実現プロジェクト」(LGBTQIA+を含む全ての神戸大構成員が過ごしやすいキャンパスを創るために活動している学生団体)は後輩が引き続き運営していく。

 久保さんは、大学卒業後、IT系の民間企業に就職する。久保さんが神戸大で通称名を使っていたことを受けて、会社は女性が結婚後も旧姓を使用して働く例を応用することで、通称名の使用を制度化した。

 久保さんは「大学生活ではたくさんの人に支えてもらった。今日の卒業式に関しても同じで、いろいろな方の力添えがあってこその私の大学生活だったんだと、なおさら実感しました」と話す。また、自身と同じような悩みを抱える後輩に対しては、「神戸大には支えてくれる人がいるので、気軽に頼ってみてほしい」とエールを送った。

【神戸大学における多様な性・ジェンダーに関する基本方針とガイドライン】

= https://www.kobe-u.ac.jp/documents/NEWS/info/svsc/2022_09_27_01.pdf

【神戸大学における学生の通称名等の使用に関する要項】

https://www.office.kobe-u.ac.jp/plan-rules/act/frame/frame110000933.html

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