関西学生女子タッチフットボール春季トーナメントが5月5日、王子スタジアム(神戸市灘区)で行われた。神戸大女子タッチフットボール部Rooksは、初戦の武庫女大戦で先制するも、その後逆転を許し、6―7で惜敗。続く3位決定戦では、序盤から主導権を握り34―0で関学大・名外大合同チームに大勝し、3位が確定。2019年以来の3大会ぶりの春季優勝はならなかった。<本多真幸、奥田百合子>
-1024x731.jpg)
(写真:初戦、4Q終了間際、神戸大はロングパスで逆転のタッチダウンを狙うも、武庫女大ディフェンスに阻止される。2023年5月5日、神戸市灘区の王子スタジアムで撮影)
5月5日に王子スタジアムで行われた関西学生女子タッチフットボール春季トーナメントは、神戸大、武庫川女子大、京都府立大、関西学院大・名古屋外国語大合同チームの4チームによるトーナメント戦で、優勝チームは7月に行われる全日本選手権に出場する。
神戸大の初戦は、現在関西学生を春秋5連覇中の武庫女大。優勝するためには避けて通れない相手だ。
試合が動いたのは2Qだった。残り4分、小刻みなランとパスでゲインを重ね、QBの牛島愛佳(営・3)のタッチダウンが決まり先制する。その後のトライフォーポイントは、パスが通らず決まらなかった。一方、武庫女大オフェンスには5-10ヤードのパスを着実に決められ、残り2分でタッチダウンを許す。さらにトライフォーポイントも決められ、6-7と逆転される。
-1024x683.jpg)
(写真:2Q、先制のタッチダウンを決める牛島)
ハーフタイムをはさんで3Qは互いに無得点に終わる。運命の4Q、残り0分で神戸大は敵陣15ヤードまで攻め込む。武庫女大のディフェンスに阻まれる中、ラストチャンスのフォースダウン、QB牛島がタッチダウンを狙ってロングパスを試みたが、エンドゾーンのC辻沙彩(国人・3)に届く前にインターセプトされる。そのまま試合終了し、神戸大は6-7で敗北。決勝進出を逃した。
午後からの3位決定戦では、関西学院大・名古屋外国語大合同チームと対戦した。1Q、2Qと牛島がタッチダウンを決め、13-0と序盤から神戸大が主導権を握る。
3Qにも牛島が、相手のタッチをかいくぐるランプレーで今日4度目のタッチダウン。4QにはC西村菜津(農・2)が背面でパスキャッチする好プレーでタッチダウンを決めた。
最終的に神戸大は、34-0で合同チームを圧倒し、3位となった。

(写真:この日、4回タッチダウンを決めた牛島)

(写真:4Q、西村が難しいパスを好捕し、タッチダウンとなる。)
決勝では、武庫女大が京府大を13-0で下し、春季大会3連覇を決めた。武庫女大は、7月9日にアミノバイタルフィールド(東京都調布市)で行われる日本選手権「シュガーボウル」に出場する。
試合後のインタビューで神戸大の牛島主将は、「優勝を目指していたので初戦で勝てなかったのは悔しい」としつつ、「秋の大会に向け、今日出た課題を取り組んでいきたい」と前を向いた。具体的な課題としては、「オフェンスでラン(プレー)をしっかりできたが、それだけでは勝ちきれず、パス(プレー)を織り交ぜていかないと無理なことを痛感した。決定力のなさも。どんなところでも点を取れるように練習の質を高めていきたい」と語った。
神戸大の北山菜生ヘッドコーチの談話。
「試合の展開的に大きな実力差があるとは思わなかったが、ここぞという場面で決めきれないところや、そもそもフィジカルの部分で負けていたところを強化する必要がある。例えば、捕球時に相手とぶつかったときに競り勝てない部分や、相手へのタッチが足からではなく飛び込む形になるステップワークの部分で負けていた。秋は日本一奪還のために練習することになっていくと思うので、秋リーグで成果を出して優勝できるように取り組んでいきたい」
《2023年度関西学生女子タッチフットボール春季トーナメント @王子スタジアム(神戸市灘区)》
初戦
神戸 0 6 0 0|6
武女 0 7 0 0|7
3位決定戦
神戸 7 6 7 14|34
関名 0 0 0 0 |0
.jpg)
(画像:関西学生女子タッチフットボール春季トーナメントの結果)
了
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。