6月17日夕方、六甲台第2キャンパスの農学部付近で地面や草などが燃える火災が発生した。19時40分ごろに下校途中だった農学部の学生から消防に通報があり、約10分後、理学部にいた2人の守衛によって、火は消しとめられた。原因は不明だが、警察や消防は放火の疑いがもたれる不審火とみている。けが人はいなかった。農学部のある六甲台第2キャンパスでは、昨年も不審火が6件発生している。<塚本光、奥田百合子>
(写真:火災が起こった現場。土や草が焦げている。六甲台第2キャンパスで2023年6月19日16時ごろ撮影)
6月17日19時40分ごろ、帰宅途中の農学部の女子学生から消防に、六甲第2キャンパスで草などが燃えている旨の通報が入った。
第一発見者だった理学部の男子学生が理学部の守衛に伝えていたため、守衛2人が消火器を持って向かい、19時50分ごろに消火された。
20時05分ごろに、警察と消防が到着し、放水などの処理が行われた。発見した学生や、消火に向かった守衛にけがはなかった。
不審火が発生したのは、地図のピンで示した場所だ。滝川記念学術交流会館や眺望館の横を通って、神戸六甲線につながる門へ下る車道から、現在は使われていないテニスコートへとつながる上り道の途中の、地面や草や落ち葉などが燃えていた。
大学と警備会社の契約では、巡回場所として指定されていなかった場所だった。翌日6月18日の10時30分ごろ、警察と消防による現場検証が行われたが、原因は不明だった。自然発火は考えにくい場所のため、放火の疑いがもたれる不審火とみられている。
農学部のある六甲台第2キャンパスでは、4月、5月にLANSBOXのトイレで小火(ぼや)が計2件あったほか、昨年も不審火が6件、遊歩道「うりぼーロード」上の落ち葉や理学部そばのごみ箱などで発生している。
●「4、5月に小火相次ぐ 六2キャンパスのトイレで」2023年5月31日=https://kobe-u-newsnet.com/2023/05/31/4%e3%80%815%e6%9c%88%e3%81%ab%e5%b0%8f%e7%81%ab%e7%9b%b8%e6%ac%a1%e3%81%90%e3%80%80%e5%85%ad2%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%91%e3%82%b9%e3%81%ae%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%81%a7/
●「不審火、今度は理学部 今年に入って6件目」2022年6月15日=https://kobe-u-newsnet.com/2022/06/15/%e4%b8%8d%e5%af%a9%e7%81%ab%e3%80%81%e4%bb%8a%e5%ba%a6%e3%81%af%e7%90%86%e5%ad%a6%e9%83%a8%e3%80%80%e4%bb%8a%e5%b9%b4%e3%81%ab%e5%85%a5%e3%81%a3%e3%81%a66%e4%bb%b6%e7%9b%ae/。
神戸大は、サイト上にキャンパス内で事故・事件が起こった場合の対応を掲載している。火災が発生した場合は、大声で周囲に知らせ、火災報知器を使用。また、初期消火が可能な場合は消火器を使用し、消火不可能な場合は避難し、119番へ通報するとともに、最寄りの事務室に連絡する。事務室の勤務時間外でも、学内に設置の緊急電話などで、門衛所や消防への通報が可能。
▽神戸大サイト「キャンパス内で事故・事件等が発生した場合」=https://www.kobe-u.ac.jp/campuslife/life/manner/accident.html
了
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