【3・4月号掲載】先輩が語る 暮らしの実態 快適な新生活を

 新学期を迎え、新入生は慣れない環境での生活が始まる。今回は実際に在学生や大学職員の声を聞いて、神戸大生の暮らしを考えた。

■実家

 実家暮らしの場合、何かあれば親にすぐ頼ることができ、親も子の様子が分かり安心できる。快適さゆえに、中には通学時間が長くても実家暮らしを選ぶ学生もいる。

 「一人暮らしをするとお金が掛かって食事に使える分が減る」と話すのは、大津市から通う男子学生。通学時間は電車とバスでおよそ2時間で、電車の定期代は半年で10万円を超える。

 入学前に思っていたよりも神戸は遠く感じるが、通学は大した苦痛ではないという。「家でご飯が食べられないのは耐えられない」と言い、今でも一人暮らしを始める気はないそうだ。

 神戸市東灘区の実家から通う女子学生は「近さは神戸大を志望した動機の一つ」と言う。通学時間は電車とバスでおよそ30分。大学付近で一人暮らしをする学生とほとんど変わらない。一人暮らしの経験は魅力的だというが、「結局実家暮らしが一番快適」と語った。

■一人暮らし

 実家が近畿圏外の場合、大学付近で一人暮らしをする学生も多い。親元を離れ、家事も全て自分でしなければならず、慣れないうちは苦労する学生も。

 灘区高羽町で一人暮らしをする男子学生は、コンロの火力が弱かったり洗濯がうまくいかなかったりと、家の設備・家電製品の性能が実家より落ちたことも不便に感じている。だが、食事が自由なことや友達をいつでも家に呼べることはメリットだという。

 また、灘区六甲町で一人暮らしをする男子学生は、「親から離れて暮らすことは自立につながるし、利点だと思う」と話す。とはいえ、食事を自分で用意することに苦労している。

■学生寮

 神戸大の学生寮は五つある。全寮で改修工事が2013年度までに終わり、全て一人部屋に。住みやすい環境になり、入寮希望者は増えている。

 施設に対する不満も、最近は大学にはほとんど寄せられないという。ベッドやエアコンは全ての部屋に完備。寮によってはトレーニングルームや図書室もある。住吉寮に住む男子学生は「エアコンだけで十分冬を越えられた。設備に関する不満はない」と話す。

 寮の運営は、寮生らで構成された自治組織が中心となって行う。門限や外泊の手続きに関して大学が決めた規則も今はない。

 学生支援課学寮担当の上杉耕平さんは、寮生活を始める学生に「学部・学年関係なくいろいろな人と交流し、寮ならではの経験をしてくれたら」とエールを送った。

■新入生へ

 慣れない生活で不安に思うだろう。しかし、先輩も同じような苦労を経験している。困ったとしても、先輩や大学職員といった頼れる人間が周りにいることを忘れないでほしい。

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