部昇格以降、初の日本代表 軟式野球部の長澤遼太投手

 全日本大学軟式野球連盟は6月26日、ホームページ上で2023年度の大学軟式野球日本代表のメンバーを発表し、神戸大軟式野球部から長澤遼太(工3年)投手が選出された。同部からは、2018年に同好会から部活となってから初めての選出。大学日本代表は、12月に台湾で行われる国際親善大会に出場する。長澤投手は「率直に嬉しい。自分らしいプレーでチームに貢献したい」と意気込んだ。<本多真幸>

(写真:日本代表に選ばれた長澤投手。6月15日の春季リーグ1部優勝決定戦で撮影)

 長澤投手は、牧野高校(大阪府)の硬式野球部出身で左投左打。球種は、一番得意だという、打者のタイミングを外すチェンジアップのほか、今春の合宿で最高144km/hが出たという速球、カーブ、縦と横の二種類のスライダーがある。緩急のある多彩な球種で相手打者を翻弄し、三振の山を築く。打撃も優れており、今年の春季リーグでは、ほとんどの試合で1番か中軸を任された。
 近畿学生軟式野球連盟の1部リーグでは、1年秋、2年春、2年秋と3季連続でベストナインに選出された。また、1年秋には新人王、2年春には優秀選手賞も同時に受賞した。確かな実績を残し、今年度の同リーグから唯一の選出となった。

 日本代表の選考では、希望者はまず書類による一次選考で、過去の成績や獲得タイトル、複数の質問(自分の強みや軟式野球普及の思いなど)の回答を書いて提出する。通過した、選手のほか主務や学生コーチを目指す計約80人が、6月10日~11日に宮崎県西都市の西都原運動公園で行われた、実技による二次選考に臨んだ。
 二次選考は両日とも荒天のため室内練習場で行われた。投手である長澤は、ブルペンでの投球や、バットを振らない打者を立たせてのより実戦的な投球、ケースノックでの守備動作といった練習を通じてアピール。23人の代表選手(そのうち投手は8人)の中に選ばれた。

 長澤の代表での背番号は41。日本代表チームは、12月に台湾で行われる第26回全日本大学軟式野球国際親善大会に出場する。昨年は、現地の子どもたちに軟式野球を広める活動も行ったという。

 軟式野球部によると、同好会時代、第1回大会で塩谷知己さんが代表として選出されており、2018年に部に昇格してからは、長澤が初となる。
 長澤は日本代表選出について、「率直に嬉しいという気持ちが強いです。だからと言って舞い上がるのではなく、しっかり地に足をつけて活動に向けて自分がやるべきことをやろうという気持ちに今は切り替えています」と気を引き締めた。
 また、「日本代表という最高峰のチームに参加させてもらえるので、ここまで来れた周りの方々の感謝を忘れずに、自分らしいプレーでチームに貢献できたらと思っています。また、この経験をチームに帰っても伝えていき、神大軟式野球部にもいい影響を与えられればと思います」と語った。

【訂正】
 公開当初、見出しやリード文で、長澤選手が神戸大軟式野球部で史上初の日本代表だとしていました。しかし、軟式野球部によると、同好会時代の第一回大会で塩谷知己さんが日本代表として選出されていました。そのため正確には、2018年に同好会から部に昇格して以降、初めてでした。おわびして訂正します。(2023年7月4日19時30分編集部)

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