大学軟式野球の全日本選手権の出場権をかけた、関西地区ブロック大会が6月26日に開幕し、神戸大軟式野球部は、1回戦でびわこ成蹊スポーツ大に6-0で圧勝したが、続く27日の準決勝で関大に1-11でのコールド負けを喫して敗退。2年連続の決勝進出はならず、悲願の全日本出場もならなかった。神戸大の窪田主将は、「課題が明確に出た大会だったが、秋に繋がる試合が出来た」と振り返った。<本多真幸>
(写真:準決勝でミーティング中の選手達。軟式野球部提供)
関西ブロック大会は、関西地区に4つある学生軟式野球連盟の、各春季リーグで2位または3位になった計8チームが、トーナメント方式で戦う。優勝チームは、8月に長野県で行われる全日本大学軟式野球選抜大会に出場できる。神戸大は昨年のブロック大会で、初出場にして決勝進出を決めたが、その決勝で龍谷大に敗れて全日本選抜大会出場を逃していた。2年連続の出場を果たした今回は、雪辱を果たしたいところだった。
近畿学生軟式野球春季リーグ1部で2位だった神戸大。1回戦は6月26日に伏見桃山総合運動公園野球場(京都市伏見区)で行われ、相手は京滋大学軟式野球春季リーグで3位のびわこ成蹊スポーツ大だった。
神戸大は3回ウラ、9番西野壮(3年)の左越えソロ本塁打で先制点を挙げる。5回ウラには、打者一巡での猛攻で4点を挙げて5-0とリードした。投げては、先発したエースの長澤遼太(3年)が、9回を完封し、被安打3、奪三振19と圧巻の内容。6-0で神戸大が圧勝した。
(写真:1回戦で完封勝利を収めた、神戸大先発の長澤。軟式野球部提供)
続いて6月27日に同球場で行われた準決勝では、関西六大学軟式野球春季リーグで3位の関西大と対戦した。
神戸大の先発投手は上坂海晴(3年)だったが、立ち上がりから制球に苦しむ。1回ウラ、連続で四球を与えたことをきっかけに2死2、3塁のピンチを招き、先制の2点適時二塁打を許す。2回ウラには暴投や四球で1死満塁としたところで降板。代わってマウンドに上がった窪田将大(3年)も振るわず、この回6失点で主導権を奪われた。
(写真:準決勝。マウンドで話し合う、投手の上坂(左)と捕手の沖田(左)。軟式野球部提供)
打線は、2回表に上坂の中安打で1点を返す。その後も何度かチャンスを作るが、後続がつながらず無得点。神戸大が攻守ともに振るわないまま迎えた6回ウラ、関大に追加点を許して1-11となったところで、規定によりコールド負け。神戸大はベスト4止まりとなり、去年に続いての決勝進出はならなかった。
6月29日に行われた決勝では同志社大が関大を1-0で破って優勝した。
軟式野球部の3年生にとって、次の秋季リーグが全日本に進出するための最後のチャンスとなる。窪田将大(ちひろ)主将(済3年)は、「秋リーグまで2か月しかないが、個々の力を上げて、全員が笑って終われるように精一杯頑張る」と語った。以下は、コメントの全文。
聞きて)関西ブロック大会を振り返って。
窪田主将)関西ブロック大会では、全国大会を目指すことはもちろん、秋リーグに繋がるような試合をしようという目標を掲げていました。結果は準決勝敗退と個人としてもチームとしても課題が明確に出た大会となりましたが、全部員が秋に繋がる2試合が出来たと思っています。
聞きて)秋季リーグへの意気込みをお願いします。
窪田)今3回生の多くは三度も目の前で全国大会出場を逃しています。ここまできたら目指す所は一つだと思っています。あと秋リーグまで2ヶ月しかありませんが、個々の力を上げて引退する時に全員が笑って終われるように精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします。
《全日本大学軟式野球選抜大会 関西地区ブロック大会》
1回戦(@伏見桃山城総合運動公園野球場)
びわ大000000000|0
神戸大00104001Ⅹ|6
準決勝(@伏見桃山城総合運動公園野球場)
神戸大010000 |1
関西大261011x|11
(6回コールド)
(画像:2023年関西地区ブロック大会のトーナメント表)
了
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