７月２日、大阪府高石市の大阪府立漕艇センターで、関西選手権競漕大会の２日目が行われた。神戸大漕艇部からは、前日１日に勝ち上がった女子舵手つきフォア、男子舵手つきフォアはそれぞれ決勝で２位、準決勝で５位敗退という成績だった。＜塚本光、蔦旺太朗＞

　関西ボート連盟が主催する関西選手権競漕大会が、７月１日（土）、２日（日）の二日間にわたって大阪府立漕艇センターで開催された。

　「関西」選手権という名前だが、エントリーに制限はなく、今年は一橋大学や仙台大学など他地域の大学も参加している。また、瀬田漕艇俱楽部などの学生以外のメンバーで構成されているチームも参加した。

　１日目には各種目の予選が行われ、神戸大漕艇部は、男子舵手つきフォア、女子舵手つきフォア、男子エイト、男子シングルスカルの４種目で出場した。そのうち、男子舵手つきフォア、女子舵手つきフォアが勝ち上がり、２日目でそれぞれ準決勝、決勝に挑んだ。

　女子舵手つきフォアの決勝に出場したチームは神戸大と仙台大と京都大の３チーム。神戸大は７分５６秒１６で２位入賞を果たした。

　女子舵手つきフォアに漕手で出場した辻村彩花（海政２年）は、「優勝を目指していたので悔しい。来年は優勝盾を持って帰りたい。体力が課題だと感じた。次の目標は、インカレで上位グループであるA決勝で入賞すること。全員で体力をつけて、最後まで粘って、最後に抜きたい。」と述べた。

　男子舵手つきフォアでは、神戸大は準決勝１組に出場し、５チームで上位２枠の決勝進出をかけて争った。序盤は先頭チームに食らいついていたが、後半から引き離され、５位という悔しい結果となった。

　男子舵手つきフォアに舵手で出場した古里蔵人（海事４年）は、「目標は決勝進出だったので悔しい。１０００メートルまでは自分たちの軸となる距離なので、ペースをキープすることが課題。次の舞台はインカレで、ベスト４を目指す。個人的には、エイトのメンバー入りも目指したい。」と述べた。

　神戸大漕艇部の脇田北翔主将（工４年）は、大会を振り返って、「（女子は２位になれたが、）男子に限って振り返ると結果が振るわなかった。インカレのエイトでベスト８が目標だから、まだまだ足りない。インカレベスト８から遡ると、今回は優勝とかを目標にするべきだったが、現状のレベル的にエイトもフォアも決勝進出を目標にしていた。それすら叶わなかった。」と、悔しさをにじませつつも、「パワーが足りていないので、あれもこれもやるのではなく、船を進める力を上げることだけに絞って、練習していきたい。」と、前向きなコメントを残した。

　レース終了後、選手たちは手分けして、淀川の艇庫にボートを運ぶ準備をしていた。

　第５０回全日本大学選手権大会（インカレ）は、９月６日から１０日まで、戸田ボートコース（埼玉県戸田市）で行われる。

《2023年度関西選手権競漕大会２日目＠大阪府立漕艇センター》
●一般女子舵手つきフォア決勝
仙台大７分４３秒１８
神戸大７分５６秒１６
京都大８分１４秒９５

クルー
＃Ｓ武内美咲（営３年）
＃３松井花望子（法３年）
＃２辻村彩花（海２年）
＃Ｂ川渕亜季（農２年）
＃Ｃ片山智裕（工３年）
Ｓ＝「整調（ストローク）」。漕手の中で一番艇尾側に座り、船を漕ぐテンポやペース配分を整える。
Ｂ＝「舳手（バウ）」。漕手の中で一番艇首側に座り、他の漕手の動きや他艇との位置を見て、チームへの指示や鼓舞を行う。
２、３＝「漕手」。ＢとＣの間に座り、エンジンの役割を果たす。
Ｃ＝「舵手（コックス）」。クルーの中で一番艇首側に座り、指示を出しつつ、艇をゴールまで真っ直ぐ進める舵取り役。

●一般男子舵手つきフォア準決勝１組（全５組。各組２着までが決勝進出）
大阪公立大Ａ　　　７分０８秒６８
金沢大Ａ　　　　　７分１２秒２７
同志社大　　　　　７分１５秒８４
大阪大医ＡＲＥＳ　７分２９秒８７
神戸大　　　　　　７分３２秒１４

クルー
＃Ｓ大塚友貴（工２年）
＃３三村尚文（営３年）
＃２伊達将慶（工３年）
＃Ｂ鬼頭拓海（工３年）
＃Ｃ古里蔵人（海事４年）
Ｓ＝「整調（ストローク）」。漕手の中で一番艇尾側に座り、船を漕ぐテンポやペース配分を整える。
Ｂ＝「舳手（バウ）」。漕手の中で一番艇首側に座り、他の漕手の動きや他艇との位置を見て、チームへの指示や鼓舞を行う。
２、３＝「漕手」。ＢとＣの間に座り、エンジンの役割を果たす。
Ｃ＝「舵手（コックス）」。クルーの中で一番艇首側に座り、指示を出しつつ、艇をゴールまで真っ直ぐ進める舵取り役。

了