7月8日、大阪市港区のAsue大阪プール(旧丸善インテック大阪プール)で、関西学生選手権水泳競技大会(水球)の第9試合、神戸大と立命大の対戦が行われた。追いつ追われつの白熱した展開となったが、延長のペナルティースロー合戦を制した神戸大が12-11で勝利した。1部4位が確定し2年連続のインカレ出場を逃した。<尾畑陽貴、塚本光、蔦旺太朗>
本大会は、予選ラウンドと決勝ラウンドに分かれている。予選は、6月17日から24日まで1部リーグと2部リーグに分かれて行われる。決勝は、6月25日から7月8日まで、予選で1部1位〜3位の3チームと、1部5位対2部1位、1部4位対2部5位で行われる入替戦の勝者2チームを合わせた5チームが戦う。決勝の上位2チームが日本学生選手権水泳競技会(インカレ)に出場できる。
予選ラウンドを1部4位で終え、2部5位との入替戦を制した神戸大は、決勝ラウンドに駒を進めた。昨年は決勝ラウンド3位(昨年は特例で3チーム)でインカレ出場を決めた神戸大だったが、今年はこの日まで1勝2敗と苦しい状況。2年連続でインカレ出場権を得るには、この立命大との最終戦で、6点差以上で勝利する必要があった。
第1ピリオドでは、夏目大暉(工4年)が先制点を決める。直後、立命大も点を決めるが、夏目が2本目のシュートを放ち、神戸大が1点をリードした状態で終了した。さらに第2ピリオドで濱田泰地(海事4年)が得点を決めるも、第2ピリオド終了間際に同点に追いつかれ、神戸大3-3立命大で前半が終了する。
第3ピリオドに濱田が2本目のシュートを決め、1点リードで第4ピリオドに突入した(4-3)。
最終ピリオドでは、どちらかがリードすれば、すぐさま片方が点を奪い返し、追いつ追われつの展開が繰り広げられた。新保空(済4年)が得点を決めて立命大をさらに突き放すが(5-3)、直後に立命大が2点を連取し、同点に追いつかれる(5-5)。さらに立命大は1点を追加し、神戸大を逆転したものの、新保が今試合2点目のゴールを決め、今度は神戸大が立命大に追いつく(6ー6)。新保がペナルティスローを決めて勝ち越すも、立命大も即座に同点に追いつき、7-7の同点で第4ピリオドが終了した。
試合の決着は、両チーム5人が投げるペナルティスロー合戦に委ねられた。神戸大は5本のスローを決め、立命大のスローを1本ブロック。立命大の得点を4点にとどめ、神戸大が勝利を収めた(12―11)。
接戦をものにしたが、6点差以上つけられず、神戸大は1部4位が確定。2年連続インカレ出場を逃した。4年生にとっては今回の試合が引退試合となった。今日の試合で活躍した4年生3人に、試合の振り返りや、部活の4年間を終えた感想、後輩へのメッセージなどを語ってもらった。
新保主将「インカレに出場することが目標であり、そのためには6点差つけることが必要だったので、前半から攻め気でプレーをしたが、相手の方も実力のある選手が揃っており、なかなか点差をつけることが難しかった。前半焦りすぎず、冷静にプレー出来たら結果は変わっていたかもしれない。大会全体を振り返って、個人としては後悔も残るが、自分が中心となってチームを引っ張り、最後は勝って終われたし、1部で結果も残せたのでギリ合格かな、と思う。後輩たちへ。主力の4回生が抜けてしまうが、一人一人が攻めの意識をもって、頭で考える水球をやってほしい。」
濱田選手「立命大はこの1年間で1回も勝っていない相手だったが、最後までやるしかない、という気持ちで今日の試合に臨んだ。4年間を振り返って、最初はインカレを目指せるようなチームでは無かったが、去年はインカレに出て、今年もインカレを狙える位置までこれたので、チームも成長したなぁと思う。後輩たちへ。4回生が抜けてしんどくなるかもしれないが、まだまだ時間はある。じっくりと成長してほしい。」
夏目選手「今日の試合に関しては、もうちょい点を入れたかったというのが正直な気持ち。4年間を振り返ると、チームはみんなやる気があって、とにかく楽しかった。自分はあまり人を引っ張っていくタイプではないが、そういった先輩、後輩がいてくれたおかげで自分も頑張れた。後輩たちには僕らよりずっとうまくなって、余裕でインカレに行ってほしい。」
《関西学生選手権水泳競技大会(水球)》
第9試合@Asue大阪プール
神戸大2113(PT)5|12
立命大1204(PT)4|11
了
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