９月２４日、関西学生ラクロスリーグ女子１部の第４節で、神戸大女子ラクロス部は立命大と対戦した。入替戦回避のため、是非ともものにしたい一戦だったが、神戸大のミスを起点に立命大が攻める展開が続き、神戸大は５－１６と大敗した。開幕から４連敗で、２部との入替戦出場も視野に入る状況の中、立岡主将は「残り２戦は何としても勝ち切り、来年へも良い形で繋げたい。」と前を向いた。＜尾畑陽貴、蔦旺太朗＞

　女子ラクロスの関西学生リーグ１部第４節、神戸大と立命大の対戦が神戸市東灘区の甲南大学六甲アイランド総合体育施設で行われた。神戸大は、今季のリーグ戦で京大、関学大、同志社大と対戦し、いずれも敗北を喫している。特に関学大には２－１９、同志社大には３－１５と、強豪私立大に大差をつけられて敗北している。

　大会ルールでは１部リーグ５～７位は２部との入替戦が予定されている。４位以上の順位を確保し、入替戦出場を回避したい神戸大にとって、この１戦は重要な試合だった。

　試合の序盤から立命大が猛烈な攻撃を見せた。１Ｑ、ドローからものの数分で立命大が先制。すかさず神戸大のＭＦ業天麻緒（医保３年）がシュートを決め１点を返す。しかし、神戸大サイドの捕球ミスやパスミスなどを起点に立命大はさらに４点を追加する（神戸大１－５）。神戸大はファウルスローを起点に、粘り強くゴールを狙い続けるが、堅いディフェンスに阻まれ得点できず。

　２Ｑ序盤、神戸大は自ゴール前で立命大のパスをインターセプト。速攻に転じＭＦ田中愛美（海事・４）がシュートを決める（２－５）。一方で立命大の勢いは止まらず、このＱもさらに５点を奪われる（２－１０）。

　３Ｑ、ＭＦ田中とＭＦ小川美優（国人３年）が得点を決め、神戸大４－１１立命大とする。立命大はボールをキープし続け、流れを渡さない。スコアを４－１５として、最終Ｑへ。

　４Ｑのドロー直後には神戸大のＡＴ西村望美（医保４年）が５点目を決める。ＭＦ小川は空中で受け取ったボールをゴールに叩きつける見事なシュートを見せたが、オフェンスファウルによって無効となる。このＱから新しくゴーリーについた堀口湖都乃（医保３年）は好セーブを連発するが、立命大の猛攻は止まず３点を失う。神戸大５－１６立命大で試合は決着した。

　予選リーグ４試合を終えていまだ勝ち星がなく、最下位に沈む神戸大。入替戦出場が視野に入ってくる残り２試合、なんとか勝ち星をもぎとりたい。

以下、コーチと主将のコメント。

立岡愛唯主将（理４年）：
　イージーミスを修正しきれず、相手に雰囲気や流れを持っていかれてしまったことが一番の敗因であったと思う。ミスが目立った反面、自分たちのセットプレーをやりきれたときや１ｏｎ１がうまくいったときは得点に結びついたので「攻め気」がカギだった。
　守備面では、予めマークしていたキーマンからの失点を防ぐことができた一方で、それ以外の選手へのマークが甘くなってしまったと思う。
　今季のリーグ戦でまだ勝てていないので、残り２戦は何としても勝ち切りたいという気持ちがある。来年へも良い形で繋げたいので、接戦ではなく圧勝できるような強いチームを作っていきたい。

山際直樹ヘッドコーチ：
　やってきたことが悪いというよりかは、個々人のミスが積み重なり、修正しきれなかったことが大量失点につながってしまったと思う。特に１Ｑはこちらがミスをして、あちらが試合をうまく運んで、という展開だった。
　良かった部分を挙げるとすれば、課題であったオフェンス面で対策してきたことが生きた場面が何シーンもあったことだと思う。ケガ人が多く、出れない選手がたくさんいたのだが、オフェンスリーダーの田中はその分もしっかりと背負って頑張ってくれたと思う。
　リーグ戦は残り２戦だが方針は変えず、しっかり守って、刺せるところで点を獲っていくラクロスを目指したい。

《第３３回関西学生ラクロスリーグ戦・１部女子　第４節》
神戸大１１２１｜５
立命大５５３３｜１６

神戸大の試合日程＝
８月１２日●神戸大３－５京都大。＠宝ヶ池球技場
８月１９日●神戸大２－１９関学大。＠宝ヶ池球技場
９月　９日●神戸大３－１５同志社大。＠セレッソスポーツパーク舞洲運動広場運動場
９月２４日●神戸大５－１６立命大。＠甲南大学六甲アイランド総合体育施設
１０月１日（日）１１時　ｖｓ関大。＠神戸総合運動公園球技場
１０月８日（日）９時　ｖｓ大体大。＠鶴見緑地スタジアム

了