フィギュアスケート近畿選手権のシニア男子ＳＰが９月３０日、木下カンセーアイスアリーナで行われ、壷井達也（国人３年、シスメックス）が出場。演技では、４Ｓと３Ａではノーミスも、３本目のコンボで着氷時に少しバランスを崩した。それでも８１．０７点で、１４人中１位となる。近畿選手権初優勝のかかるＦＳの演技は１０月１日に行われる。＜本多真幸＞

９月２８日から１０月１日にかけて滋賀県大津市の木下カンセーアイスアリーナで行われている、フィギュアスケートの近畿選手権で、３０日のシニア男子ＳＰ（ショートプログラム）に壷井達也が出場した。

　国内６ブロック大会の１つである近畿選手権は西日本選手権の予選会となっており、さらにそれを勝ち上がった選手は、１２月に長野県で行われる全日本選手権に出場する。近畿選手権のシニア男子には１５人が出場し、１７人が西日本選手権へ進む。
　壷井は今シーズンの西日本選手権の免除がすでに決まっているため、近畿選手権を突破すれば、シニアとして２年連続の全日本選手権出場が決まる。

１人が欠場し、１４人中５番目の演技となった壷井。使用曲はホアキン・ロドリーゴの『アランフェス協奏曲』で、振付師はザカリー・ダナヒューさんだった。
　ジャンプのうち、最初の４回転サルコウと、２本目の３回転アクセルをノーミスで決めたが、ラスト３本目の３回転ルッツと３回転トゥループのコンボで、着氷時にややバランスを崩した。
　結果は、ＳＰ合計８１．０７点（技術点４４．６１、演技構成点３６．４６、減点０）で首位。昨季、９年ぶりに現役復帰した２０１０年バンクーバー五輪代表の織田信成らを抑えた。
　強みである流れるようなスケートを存分に見せた壷井だったが、完璧な演技とは言えない。「すごく悔しいが、（最後の大会から）約一か月間練習してきた成果がでた」と振り返った。

ＳＰ首位となった１０月１日に行われるＦＳ（フリー）では最後に滑走する。壷井はＦＳに向けて、「グランプリシリーズ前最後の演技なので、練習してきたことを全力で出したい。」と意気込んだ。
　４回転ジャンプを含む高難易度の技をノーミスで決めて、初の近畿選手権優勝を決められるか。

了