深江祭が4年ぶり「復航」 秋晴れに恵まれ開始

 10月28日、4年ぶりの深江祭が神戸大学深江キャンパス(神戸市東灘区)で始まった。大型クルーザーヨット、カッターの体験乗船会や模擬店、クイズラリーなどが実施された。29日(日)にはビンゴ大会などのステージ企画も予定。1日目は500人以上が来場した。OBと学生の1年越しの念願が叶い、4年ぶりの深江祭復活が実現した。<奥田百合子、川﨑成真>

(写真:「クライナーベルク」の体験乗船会の様子。2023年10月28日13時ごろ、神戸大学深江キャンパスで撮影)

 深江祭は、11時に開始した。

 体験乗船会では、大型クルーザーヨットの「クライナーベルク」、カッター、木製の伝馬船(てんません)の3つの舟に乗船することができる。
 クライナーベルクとカッターは、来場後に本部で乗船予約(無料)が必要だ。深江祭実行委員長によると、28日のクライナーベルクは、深江祭開始の11時直後に乗船予約が完売した。

 カッターに乗船した家族は、「普段は船に乗る機会がほとんどないから、めちゃくちゃ楽しかった。船がすごいスピードで進んだ時に、風が当たって気持ちよかった」と興奮した面持ちで話す。

 10月29日(日)の各船スケジュールは以下の通り。かっこ内は1回の乗船時間。

【クライナーベルク】(約1時間半)
10時〜12時
13時〜15時

【伝馬船】(5分~15分)
11時〜12時
13時〜15時

【カッター】(約1時間)
10時半〜11時半
12時半〜13時半
13時半〜14時半

(写真:カッター(左)、伝馬船(中央奥)、クライナーベルク(右)の3種の船で体験乗船が行われた。2023年10月28日13時ごろ、神戸大学深江キャンパスで撮影)

 深江キャンパスの正門を抜けると、模擬店が立ち並ぶ。焼き鳥やフランクフルト、たまごせんべいなど様々な飲食物を買うことができる。
 深江祭当日スタッフの佐藤さん(国人・2)は、「子どもや学生、親世代の人など幅広いお客さんがいらっしゃる。たませんとフランクフルトを合わせて、(13時前時点で)もう50個くらい売れた」と話した。
 また、近所に住んでいるという親子は、「今日たまたま通りがかったらお祭りをやっていてびっくりした。コロナ前は深江祭に来ていたが、開催の時期が変わったんだなと思った。息子(小2)は赤ちゃんの時に深江祭に来た以来ですね」と笑った。息子はフランクフルトを購入し、おいしそうに頬張った。

(写真:模擬店の様子。2023年10月28日12時半ごろ、2号館前で撮影)

 海事博物館が深江祭の開催に合わせて臨時オープンしている。館内では常設展に加えて、2024年5月まで開催中の企画展「近代日本 船のあゆみ~多種多様な船とその役割~」を観覧することができる。
 海事博物館ボランティアスタッフの目瀬好男さん(神戸商船大学1976年卒)によると、今年の企画展は、世の中の暮らしを支える様々な物を運ぶ船が、戦後から現在、さらには将来に向けてどのように変遷しているのかを展示しているという。

(写真:多様な舵輪(だりん)などが展示されている。2023年10月28日13時半ごろ、海事博物館で撮影)

 深江祭では、キャンパス内に設置された6つのクイズに解答して本部で景品をもらえるクイズラリーを実施している。

 また、総合学術交流棟前では、海洋政策科学部リスクマネジメント研究室と農学部による、「はりまる(神戸大食資源教育研究センターが開発した新品種のジャガイモ)」を用いたコラボ商品の販売イベントを行った。このイベントは28日(土)のみの実施だ。

(写真:コラボ商品販売イベント。総合学術交流棟前)

 4年ぶりの深江祭復活は、1年前に計画が始まった。発起人である山田美桜さん(海洋政策・3)は、2022年度のホームカミングデイの時に、同窓会事務局長の池田さんに深江祭の復活を打診した。2人は、過去の情報を収集するなどミーティングを重ねた。実行委員会のメンバーが中々集まらなくて苦労したが、池田さんと山田さんの勧誘により、実行委員長の海野さん(海洋政策・4)含む複数人が実行委員になった。
 

 同窓会事務局長の池田さんは、「今年できなかったら、もうずっとできないだろうなと思った。組織そのものがなかったが、(2023年)7月に学部から実行委員会の承認をもらうことができた。本格的に動いたのは9月だったが、(実行委員会のメンバーが)すごく頑張ってくれた」と話した。

 深江祭実行委員長の海野美里(海洋政策・4)さんは、「1日目を終えて、幅広い年齢層のお客様に多く来て頂き、とても嬉しかったです。模擬店は、途中で買い出しに行くことは想定していませんでした(笑)
 また、やはり4年ぶりなので各所連携が必要でしたが、何とか運営することが出来ました。明日はステージ企画もあるので、より一層頑張りたいと思います。来場いただき、誠にありがとうございました!」と感謝の言葉を述べた。

 10月29日(日)には、28日に実施されたイベントに加えて、応援団パフォーマンスやビンゴ大会などのステージ企画も予定されている。

《深江祭2023》
●日時=2023年10月28日(土)11~17時、29日(日)10~17時。
●場所=神戸大学深江キャンパス(神戸市東灘区深江南町5丁目1-1)。
●主催=神戸大学深江祭実行委員会。
●深江祭2023公式サイト= https://fukaefestival20231.wixsite.com/my-site
●問い合わせ=fukaefes.23[at]gmail.com
※送信する際は[at]を@に置き換えてください。

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