10月28日(土)、快晴の秋晴れのもと第17回ホームカミングデイが開催された。午前の全学式典では、初めて卒業生たちが壇上に上がりシンポジウムが行われ、午後は学部企画や留学生ホームカミングデイが行われた。<取材班>
(写真:第17回ホームカミングデイ全学式典でのパネルディスカッション 2023年10月28日午前。神戸大出光佐三記念六甲台講堂で)
第17回ホームカミングデイが10月28日(土)に神戸大キャンパスで対面開催され、東京六甲クラブと、全国の卒業生にオンラインで配信された。昨年はコロナウイルス感染症対策のため、神戸大キャンパスでの対面とオンラインの両方で開催されたホームカミングデイ。今年は2拠点+オンラインという初めての開催形態となった。
全学式典は放送委員会の山中睦未さんの進行で行われ、藤澤学長、坂井校友会会長の挨拶に続いて、卒業生・本学教員によるパネルディスカッション「みなさん、今の神戸大学って…正直どうですか!?」が開催された。
これまでは講演形式だった企画だが、今回は保健学研究科の山口裕子准教授(2021年保健学研究科博士課程修了)、工学研究科の西田勇准教授(2012年工学研究科博士課程修了)、それに、株式会社SEAM代表取締役の石根友理恵さん(2011年国際文化卒)、東京海上日動火災保険dX推進部の中村健さん(2004年経済卒)、元NHKアナウンサーの住田功一さん(1983年経営卒)の5人の卒業生が壇上に上がって、ファシリテーター奥村弘・副学長の進行で、神戸大学の現在と将来について語り合った。
学生時代について、40代の中村さんは「単位を取り終えた後は、ホッケー部で自由に過ごした」と振り返り、60代の住田さんは「自分の好きな道を探すために、映画研究部の活動に没頭し、放送局でアルバイトをしていた」と話した。
「やりたいことができる大学だった」という西田さんは、卒業後は民間企業で勤務し、教員として大学に戻って来た体験を述べた。看護師として働いていた山口さんは、国際支援をしたいと神戸大の研究室に飛び込んだといい、「社会人から入学する学生も多く、目的意識を持って学べる環境だった」という。
当時珍しかったIT企業に就職したあと、食品関連のEC販売や低アルコール飲料のプロデュースを手がける企業を立ち上げた30代の石根さんは、「あなたが何を学ぶか決めなさい」という教員の言葉が出発点だったと語り、どこかの時点で会社を立ち上げようと決意したという。
どのパネリストも、神戸大で目標を持ち、将来を描き、それを実現しようとしていることを語り、後輩たちに対し誇りを持って社会で活躍していってほしいとエールを送った。
これらの模様は、東京六甲クラブ(千代田区)の会場のスクリーンに中継されるとともに、全国の卒業生にオンライン配信された。
●午後には各学部企画 六甲台ではABC伊藤史隆アナが講演
(写真:六甲台5部局の企画で講演するABCテレビアナウンサーの伊藤史隆さん 2023年10月28日午後、六甲台講堂で)
また、午後からはそれぞれのキャンパスで学部別に企画が行われた。
六甲台講堂で行われた、六甲台5部局(経済経営法学研究科、経済経営研究所、国際協力研究科)取材の学部企画では、ABCテレビアナウンサーの伊藤史隆さん=1985年経済卒=の講演「神戸らしい豊かな笑いをお届けするために~60歳からの二刀流~」が行われた。
定年を迎えたあともシニアアナウンサーとしてマイクの前で活躍する伊藤さん。今年からは、神戸・新開地にある常設の寄席「神戸新開地・喜楽館(きらくかん)」の支配人に就任した。
落語研究会に所属していた学生時代の話や、演芸や娯楽の町として発展して来た新開地の歴史を振り返りながら上方落語の楽しさを語った後、この日から始まるプロ野球日本シリーズの話題に。
第4戦のラジオ実況を担当するという伊藤さんは、「4勝2敗で阪神タイガースが、オリックスバファローズの4連覇を阻んで、1985年以来となる38年ぶり2回目の日本一という結果になるのでは」と、シリーズを占いました。
59年ぶりの関西球団の対決の行方に、会場からは熱のこもった質問が飛び、伊藤さんは独自の戦力分析トークを展開していました。
▽過去のホームカミングデイの様子
(写真下:オンライン中継するカメラ 2023年10月28日午後、六甲台講堂で)
了
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