熱意みなぎる震災救援隊 コロナ禍明けて「パッと動ける団体に」

 能登半島地震を受けて立ち上がった神戸大学学生震災救援隊。地震発生の翌日には救援隊員の派遣を発表し、3日から始まった募金活動ではすでに目標金額を達成するなど、被災地支援へまっしぐらだ。今回は、被災地への派遣活動に参加する震災救援隊の鈴木蒼生さん(法・2)、清水佑真さん(工・1)、そして代表の西畑克俊さん(工・3)の3人に、これまでの経験や派遣活動への思いを聞いた。<川﨑成真>

(画像:オンラインでインタビューを受ける西畑さん=左上、鈴木さん=左下、清水さん=右下)

募金には阪神・淡路大震災の被災者も

記者)今まで、震災救援隊としてどのような活動をしてきましたか。

西畑)福島県いわき市に行って救援活動をしました。やっぱり僕らはまだ大学生なんで、例えば炊き出しをするにしても、どこに需要があって、どこに需要がないのかということは分からないんで、ボラセン(ボランティアセンター※)にお世話になりながら活動しましたね。
鈴木)僕は災害があった直後の支援活動には参加したことはなくて、今まで震災救援隊として行ったのは、東日本大震災の被災地であったり、2019年の水害の被災地だったり、今復興途上にあるところの活動に参加して、そこで地域の人たちの「こういう街にしたいんだ」「住民同士のつながりを作りたい」みたいなお話を聞いたりする活動をメインにやっていました。自分も「灘チャレンジ」という、灘の、地域のお祭りに参加していたのでそういうところは結構参考になっていましたね。
清水)僕も、被災地に直接出向いたりはしてないんですけど、1月3日に(能登半島地震の被災地支援のための)募金活動に参加させてもらって、そこでは「阪神淡路大震災で被害を受けたから」って言って募金してくださる方からのお話も聞けたりして、自分があまり知らなかった、生まれてもない時代の地震のお話なども聞けて、いい経験になりました。

※ボランティアセンター=外部のボランティア団体を受け付けるプラットフォーム。ボランティアを必要としている住民らとボランティア団体を仲介するような役割を持つ。

地域を愛しているからこそわかること

記者)お話を聞く活動もよくされているんですね。聞いていて印象に残ったお話はありますか。

鈴木)そうですね、やっぱり復興とかを直接進めるのは、市であったり県であったり国であったり、行政側なんですけど、それでもずっと住んでる住民さんっていうのは、その土地に結構思い入れがある方がやっぱり多くて。それこそ「自分たちでこの町盛り上げていきたいんや」って言って自治会でお祭りやってるところもありますし、前に宮城県に行った時に、「行政の方が『今度こそは水害を起こらんように、川にポンプを付けた』っていう話をしてたんやけど、そうやったらうちの町はいいけど、他の町はどうなんだ」っていうのがあったりとか、「行政はそこに新しい役場を作ったけど、そこは昔から水害が多くて被害が多いところなんだよ」みたいな話をしてくれたりとか、やっぱり地域の人でそこを愛してるからこそ、わかる話っていうのがあるんだなっていうのは、行くたびに思いますね。

清水)(募金をしてくれた人が)「(阪神・淡路大震災で)自分たちも痛みを味わったからこそ、今苦しんでいる人たちが受けている痛みが分かる」みたいなことをおっしゃってて、やっぱり同じ国だからこそ助け合いたいっていう。子供たちも募金してくれてたりして、老若男女関係なくそういう意識があるんだなっていうのは、大変経験になりました。

(写真:被災者から話を聞く救援隊員ら 震災救援隊提供)

記者)能登半島地震が起きたときはどんな感じで地震を知りましたか。

西畑)僕は大阪にあるおじいちゃんちに行ってて、(毎年恒例の)トランプをしてたんですよ。(その時に)「揺れた!」と思って、「え?揺れたやんけ」ってなって、「ヤバイぞ!」と思ってテレビつけたら、なんか「逃げてください」って、石川県能登半島で地震起きて。「えっ、震度7!?」みたいにびっくりしましたね。
鈴木)僕も(大阪の)実家に帰省してまして。初詣行ってて、それで帰ってきてテレビつけたらすごい揺れてて。まあ1番目の揺れは多分収まってたんですけど、津波来るからっていうのをやってるあたりでしたね。なんか、その時はまだそこまで大きいかもあんま分かんないじゃないですか。だから、これもしめっちゃ大きくなって被害とか出たら、1月1日がそんな嫌な思い出になるのすごい嫌やなっていうのは思いましたね。
清水)僕は滋賀の草津の方に家族でお買い物行ってて、自分だけ車でお留守番してたんですけど、そのときに車がガタガタ揺れて、周りの人が「地震や」とか言ってて、スマホ見たら通知に震度は6強か7って書いてあって。ああ、すごい地震だなって思いながら、金沢に友達いたので、真っ先にラインだけして。っていう感じで、ちょっと焦りもあったっていう感じです。

コロナ禍明け、「パッと動ける団体に」

記者)今回の派遣活動への思いを教えてください。

西畑)救援隊として話すと、やっぱり今までコロナで活動できてなかった。震災とか災害が起きた時にパッと動けるような活動ができてなかった中で、コロナが終わりかけて、こういう悲しい震災が起きて、僕らが昔のようにパッと動けるような、まあ強い団体って言ったらあれですけど、そういう団体に戻っていけてるのかなと思いながら、活動しています。僕個人的にはそれこそ、僕自身は本当に震災が起きてすぐになんか支援物資とか送りたいなと思ってるんですけど、学生ができるボランティアって何だろうって考えながら、それに対する答えを見つけて出して、それに自分が思うような活動ができたらなと思ってますね。具体的に学生ができる活動が何かっていうのは、あんまり明確な答えは出てないんですけど、それについて今ずっと考えてるっていう形になってます。

鈴木)さっき言ったように、被災直後の地域に行くっていうのは初めてなので、どこまで自分が被災した方たちのために動けるかっていうのはなかなかわからないところなんですけど。ただ、今まで関わってきた地域の被災地の方々とお話した経験だったりとか、灘区のお祭りである「灘チャレンジ」に関わって、地域の人たちとしゃべってきて、やっぱりその土地に長く住んでる方は、その土地は愛してるんだなっていうのは思うこと多いので。 活動するにあたって、その地域に住んでその土地を愛してる人たちのために少しでもなるのならという思いを持ってやろうと思っています。

清水)僕自身小学校の頃から阪神淡路大震災がどういう災害だったかっていうのも教育受けてたり、自分の母の知り合いなどが実際に阪神淡路大震災によって家が倒壊したりとか、そういう経験などを聞いてたんですけど、ちょっと身近に感じない点もあって。でも、今回の地震に関しては、自分は金沢の方に知り合いがいて、実際に被害を受けている方が身近にいるっていう感じで、地震自体が身近に感じられて。やっぱりそうなったら不安がすごいっていうのも直に伝わってくるので、そういう不安を少しでも払拭できるような一端を担えたらなっていう感じで活動しています。

(写真:能登半島地震の被災地支援のため、募金活動をする救援隊員ら 震災救援隊提供)

* * * * *

 現在、救援隊が3日から始めた募金活動ではすでに目標金額を達成しているが、銀行振込による募金は引き続き19日まで受け付けているとのこと。ただ、街頭募金の継続については未定だという。

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 今回の派遣活動では、西畑さんら8人が被災地に車で向かい、2日間の支援活動を行う予定だ。震災救援隊公式Xでは活動の様子が発信されるほか、7日からは石川県能登町やその周辺地域の様子も投稿されている。

震災救援隊公式X=https://twitter.com/Qentai

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