水泳部水球面、1部リーグ5位 来年を見据えたチームづくり

 7月13日、東和薬品RACTABドーム(大阪府門真市)で関西学生選手権水泳競技大会(水球)の最終試合が行われ、神戸大はびわこ成蹊スポーツ大と対戦した。試合は、前半に失点を多く許すが、後半はOFが勢いに乗り点差を詰める。しかし相手の猛攻を防ぎきることができず、7-18で敗北、1部リーグ5位という結果に終わった。<蔦旺太朗>

(写真:試合後の集合写真。2024年7月13日11時50分撮影。東和薬品RACTABドームで)

 本大会は、予選ラウンドと決勝ラウンドに分かれている。予選は、1部リーグと2部リーグに分かれて行われる。決勝は、予選で1部1位〜3位の3チームと、1部5位対2部1位、1部4位対2部5位で行われる入替戦の勝者2チームを合わせた5チームが戦う。決勝の上位2チームが日本学生選手権水泳競技会(インカレ)に出場できる。

 例年、神戸大は「インカレ出場」を目標にしていたが、今年は選手に4年生がおらず、4年生が主体の他校と比べて実力が落ちることになる。神戸大は今季の目標を「1部残留」とし、6月30日に行われた入れ替え戦で京都大に勝利して目標を達成した。神戸大は新たに「リーグ1勝」を目標としたが、これまで勝ち星を挙げることはできておらず、最終戦では去年1位のびわこ成蹊スポーツ大に挑むことになった。

 第1ピリオド、神戸大は強豪びわこ成蹊スポーツ大の猛攻を止められず、連続で4失点を許す(0-4)。

 第2ピリオド、キーパーが相手のシュートをセーブすると、2番大星(3・経済)がカウンターからのシュートを決め、神戸大が初得点を獲得。しかし相手は得点を重ね、さらに点差が開く(1-9)。

(写真:2番大星のシュート。2024年7月13日10時54分撮影)

 第3ピリオド開始直後、ペナルティースローで得点すると、そこから神戸大のOFは勢いに乗る。4番川崎(国人・3)がゴール手前に迫りループシュートを決める。さらに5番伊藤(海政・3)が連続得点、6番杉山(農・3)が得点し相手に迫る。神戸大はこのピリオドで5点を追加した(6-12)。

(5番伊藤のシュート。2024年7月13日11時5分撮影)

 最終ピリオド残り4分、11番浅井(営・2)のシュートが決まり7点となる。しかし相手も得点し続ける。神戸大はタイムアウトを取り流れを取り戻そうとするが、相手のOFを防ぎきることができず、神戸大は7-18で敗北。この結果により、5位でリーグを終えた。

(写真:11番浅井のシュート。2024年7月13日11時19分撮影)

 試合後のインタビューでの大星ゲームキャプテンは「相手は関西で1番強いチーム、格上相手にできるだけプレスをして試合を展開しようとしていたが、相手が作戦を上回って実力差で負けてしまった。早めに修正できていたらもっといい試合ができていたと思う」と反省点を話した。今季のリーグに関しては「僕たちは、4年生がマネジャー2人しかいなくて、選手にはいない。目標の『1部残留』は達成できたし、1部のチームに対して1点差に迫るなど、来年のインカレ出場に向けていい試合もあった」と来年に向けて前向きな言葉を語った。

 牛尾主任(国人・4)は、今試合に関して「前半で点差が開いてしまったが、後半に巻き返し、やられすぎず終わったことは良かった」とし、リーグを通して「チーム目標の『1部残留』は達成できたのは良かった。その後に立てた『1部1勝』は達成できなかったが、今後の課題を各々見つけられたと思う。それを改善してさらに上の舞台へ行けるように頑張ってほしい」と話した。また、1~3年生に向けて「1年間ありがとう。2年かけてチームを作り上げていくことになるので、来年にはインカレ出場に向けてみんなで頑張ってほしい。応援しています」とエールを送った。

《2024年度関西学生選手権水泳競技大会(水球)第9試合(最終試合)@東和薬品RACTABドーム(大阪府門真市)》

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