タッチフット部、秋季リーグ優勝 東西王座決定戦へ勢い増す

 11月17日、武庫川女子大学総合グラウンドで、2024年度関西学生女子タッチフットボール秋季リーグの第3戦が行われた。神戸大タッチフット部Rooksは武庫川女子大と対戦し、19-14で勝利し、見事優勝を決めた。10月20日に行われた関西学院大戦での勝利によって、リーグ内で上位2チームに入ることが確定していた神戸大は、この試合の勝利によって更に勢いをつけ、12月7日(土)に王子スタジアムで行われる第33回東西大学王座決定戦に関西1位の肩書きとともに挑むこととなる。<ニュースネット取材班>

 11月17日、武庫川女子大学総合グラウンド(西宮市鳴尾浜)で、関西女子タッチフットボール秋季リーグの第3戦が行われ、神戸大は強豪の武庫川女子大と対戦した。このリーグは、武庫川女子大、関西学院大、京都府立大、神戸大の4チームが総当たりで戦い、上位2チームに入った場合、12月7日(土)に王子スタジアムで行われる第33回東西大学王座決定戦に出場できるというもの。神戸大は9月16日(月)に行われた京都府立大戦、10月20日(日)に行われた関西学院大戦に連勝しているため、この試合前の時点で既に東西大学王座決定戦への出場権は獲得している。今試合は、勝利すれば2024年度関西学生女子タッチフットボール秋季リーグ1位の称号を得ることができるという点、東西大学王座決定戦において関東2位のチームと対戦できる(関西1位と関東2位、関西2位と関東1位が対戦する)という点で、注目の一戦となる。

 試合は、武庫女子大のオフェンスから始まった。第1Qは双方の固いディフェンスにより、両チーム無得点(0−0)。

 続く第2Q、神戸大はディフェンスの穴を突かれ、タッチダウンと続くトライフォーポイント(以下TFP)で7点の先制を許す(0−7)も、残り1分に15番牛島(経営・4)のタッチダウンにより6点を返し、終了間際にも1番内藤(国人・3)がタッチダウンを決めて逆転に成功。2度のTFPは共に失敗に終わったが、このクウォーターで一挙12点を獲得した(12−7)。

(写真:タッチダウンを決める内藤。11月17日12時53分撮影。武庫川女子大学総合グラウンドで)

 第3Q、ディフェンスでは7番西村(農・3)の好守が光るなどし、無失点に凌ぐ。オフェンスでは、残り1分に、10番辻(国人・4)がロングパスをうまくキャッチしてタッチダウンに成功。続くTFPと合わせて7点を追加した(19−7)。

(写真:辻のタッチダウンに喜び合うメンバー達。11月17日13時11分撮影)

 第4Q、残り7分にタッチダウンとTFPで7失点し5点差に詰め寄られるも、試合終了の瞬間まで得意とするランプレーとパスプレーを上手く混ぜたオフェンスを続け、逃げ切りに成功した(19−14)。

 この試合の勝利により、2024年度関西学生女子タッチフットボール秋季リーグの1位通過が決定し、東西大学王座決定戦において関東2位のチームと対戦できることとなった。

 試合終了後に行われた表彰式では、順位発表に続いて優秀選手の表彰が行われ、最優秀選手には第3戦でもタッチダウンを決めるなどして活躍を見せた牛島愛佳(経営・4)が選ばれた。

 試合後のインタビューで、主将の内藤千紗(国人・3)は「個人力としてはまだまだ成長しないといけないなと感じたことが非常に多い試合だったが、どういう形であれ勝利することができてうれしい。ベンチ含め全員が前向きにアグレッシブに戦い続けることができたという点では非常に良かったと思う」と試合を振り返った上で、次戦以降に向けては、「東西王座で優勝しないと意味がない。全員で課題を意識して練習に励んでいくというところと、あと3週間しかないが、常にアグレッシブなプレー・行動をとるというところを胸に刻んでやっていきたい。サクラボウルに繋げないと4回生が最後になってしまうので、4回生を引退させないように、4回生との冬が終わらないように、頑張っていきたい」と意気込んだ。

 同じく主将の西村菜津(農・3)は「個人としては、春の試合はあまり出場機会がなかったが、今日はプレーで貢献することができて良かった。チームとしては、試合を通して流れを渡しきらず、守るべきところで守って、取るべきところで取れたという点が成長したなと思った」とした上で、「ベンチの雰囲気ももっと高めることができたし、プレーもまだまだ至らない点があったので、そこは改善していかないといけない。勝負は12月7日の東西王座とその先のサクラボウルでの日本一ですし、このチームが終わってほしくないというのがいちばんの思いなので、そこに向けてまた改めて準備を進めていって、aggressiveの集大成を作れるようにやっていきたいです」と気を引き締めた。

 北山菜生ヘッドコーチ「4〜5年くらい、秋リーグは勝てていなかったので素直に嬉しい。狙っていたスペシャルプレーが2本しっかり決まったのが良かった。個人の課題は1対1で、オフェンスでディフェンスに負けてしまったり、ディフェンスもオフェンスに取られてしまったりというところが目立った。チーム全体としては、外からの声がけも含めてある程度頑張っていたが、もう一段ギアを上げていかないといけないと思うので、プレー面しかり、ベンチワークしかり、チーム一丸となれるようにしていきたいなと思う」と総括した。東西王座決定戦に向けては、牛島(QB)と内藤(レシーバー)を注目選手として挙げた上で、「関西の代表として名に恥じないようなプレーができるよう、あと3週間しっかり準備したい」とコメントした。

《2024年度関西学生女子タッチフットボール秋季リーグ第3戦vs武庫川女子大@武庫川女子大学総合グラウンド》
武庫女 0  7 0 7 | 14
神戸大 0 12 7 0 | 19

《2024年度関西学生女子タッチフットボール秋季リーグ 順位表》
1位 神戸大
2位 武庫川女子大
3位 京都府立大
4位 関西学院大

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