壷井達也、全日本3位 FS自己ベスト更新し逆転

 12月21日、東和薬品RACTABドームで行われた第93回全日本フィギュアスケート選手権大会の男子FSに、壷井達也(国人4年、シスメックス)が出場。14位となった前日のSPでのミスを感じさせない圧巻の演技を披露し、総合247.31点を獲得して3位の快挙を達成した。<蔦旺太朗>

 12月19日 から 22日にかけて東和薬品RACTABドーム(大阪府門真市)で行われている、第93回全日本フィギュアスケート選手権大会。21日の男子FSに神戸大の壷井達也(国人・4)が出場した。

(写真:演技中の壷井選手。2024年12月21日17時26分撮影。東和薬品RACTABドームで)

 前日のSPでは、ステップやスピンでは安定した滑りを見せるも、序盤のジャンプでのミスが響き得点を伸ばせず、73.94点(技術点35.52、演技構成点38.42、減点0)、SP最終14位となった。

 FSへの意気込みで「失うものは何もないので、全力でやりたい」と語った壷井。FSで巻き返せるか注目が集まった。

今回の演技の使用曲は『道化師』で、振付師はマッシモ・スカリさんと川越正大さん。滑走順は24人中11人目だった。

 演技の最初は4サルコウと3トウループのコンビネーション。4サルコウの着氷で少しバランスを崩すが持ち直す。その後の4サルコウはきれいに着氷し、続くジャンプもミスなく成功させる。演技終了後、壷井は小さくガッツポーズし、笑顔を見せた。圧巻の演技は自己ベストを大きく更新し、173.37点(技術点93.09、演技構成点80.28、減点0点)でフリー3位。観客からはスタンディングオベーションで大きな拍手が起こった。

(写真:演技終了後、笑顔の壷井。2024年12月21日17時27分撮影)

 前日のSPの得点と合わせて、総合247.31点を獲得した壷井は3位となり、11月のNHK杯に続いて表彰台に上った。全日本選手権での表彰台は初となる。

(写真:中田選手=左=、鍵山選手=中央=、壷井選手=右=。2024年12月21日20時11分撮影)

 演技終了後、壷井は「冒頭に少しミスがあったが、流れを崩さずに自分の演技を出し切ることができた。1週間前に風邪を引いて、体調が万全でない状況の中で、根性でどれだけできるのかの挑戦だった」とほほえみを見せながら話した。

 表彰式後の記者会見では「この場にいられるのが信じられない。SPではミスを連発してしまって、表彰台は全く意識せずに練習で積み上げてきたものを出そうと思った。持てる力すべて出して3位という結果を得られたことは満足している」と語った。

 今年でシニア3年目の壷井選手。今回の表彰台については、「自分が期待した以上の結果だが、去年と比較すると高得点での3位ではない。まだまだ実力的にはこの立場ではないと思っている。オリンピック選考会に向けて、より質の高い演技ができるように頑張りたい」と話した。

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