2024年神戸大学10大ニュース 幅広く注目集めた1年

 神戸大ニュースネット委員会は、神戸大に関連する2024年の出来事の中から10大ニュースを選んだ。大学内では、カフェの新設や学生会館でのWi-Fi設置をはじめとした施設の刷新があり、学生から喜びの声があがった。スポーツでは、壷井達也さん(国人・4)が全日本フィギュア3位となり世界選手権への代表に選出。また22年ぶりに男子ラクロス部が関西リーグを制覇し快挙を遂げた。一方で学生団体の不適切行為や使途不明金の発覚など、大学関係者のモラルを問われる出来事も。学長選や立看板ルールの改定など、制度的な動きもあった。学生、教職員だけでなく、世間からも注目を集める1年となった。<ニュースネット取材班>

【2024年10大ニュース】(日付順)

▽震災慰霊献花式に学長参列せず 「出張で欠席」1997年以来初めて(1月23日)
▽立看板ルールに賛否両論 大学に裁量権か(2月29日)
▽神戸大の学生団体「宿泊施設の備品破壊」 ネット上で拡散(3月19日)
▽国人の同窓会「紫陽会」 約20年間にわたり多額の使途不明金①(4月30日)
▽聞き取り調査ほぼ完了、処罰は部局で検討中 3月のサークル不適切行為(7月29日)
▽百年記念館でカフェ開店 運営「ずっと愛される場所に」(10月1日)
▽学生会館でWi-Fi開通 10月22日から(10月24日)
▽11月投開票の学長選 両候補の主張大きく異なる(10月25日)
▽男子ラクロス部、22年ぶり関西連覇果たす 関西学生ラクロスリーグ(11月4日)
▽壷井達也、全日本3位 FS自己ベスト更新し逆転(12月22日)

【ニュースの概要】※記事の紹介文は、公開当時のリード文をそのまま掲載しています。

▽震災慰霊献花式に学長参列せず 「出張で欠席」1997年以来初めて(1月23日)

 1月17日に行われた震災29年の震災慰霊献花式に藤澤正人学長は出張のため参列せず、代わりに木戸良明副学長が献花した。学長が参列しなかったのは、慰霊碑が建てられ献花式が始まった1997年以来初めて。総務課は、「国大協の会議のため、やむを得なかった」と話しているが、遺族の一人は、「少し悲しい。29年も経つと、1月17日が大切な日と思うことが薄れるのか」と話した。

(写真:献花式で慰霊碑に花束を供える木戸副学長。2024年1月17日12時半ごろ撮影。六甲台第1キャンパスで)

▽立看板ルールに賛否両論 大学に裁量権か(2月29日)

 整備された立看板の規則のもと、3月1日(金)より、一時撤去された立看板の再設置が可能に。従来よりも設置におけるルールの徹底が予想され、立看板の撤去についても大学側に裁量権が委ねられる。一方、ルールの明確化より、多くの団体が立看板を設置しやすくなることも期待される。学生団体からはルールの整備を歓迎する声が上がる一方、事務負担の増加を懸念する団体もあった。

(写真:鶴甲第1キャンパス陸橋横の立看板設置スペース。工事のため全ての立看板が撤去されている。2024年2月15日撮影)

▽神戸大の学生団体「宿泊施設の備品破壊」 ネット上で拡散(3月19日)

 神戸大の学生団体が、3月中旬に行った合宿で宿泊施設の備品を破壊したとされる動画がネット上で拡散している。バドミントン同好会の関係者の中に、この事実をおおむね認めている学生がいる。神戸大は、「本学学生による不適切行為」と認め、19日夕刻、公式サイトで謝罪した。

(画像:神戸大サイトのスクリーンショット)

▽国人の同窓会「紫陽会」 約20年間にわたり多額の使途不明金①(4月30日)

 2023年4月、国際人間科学部の同窓会「紫陽会」で多額の使途不明金が発覚。今年2月には会報で謝罪し「調査中」と報じ、さらに4月中に公式サイトにも会報を掲載したが、全容は明らかになっていない。新たに就任した蔭山慎吾会長は、取材に応じ「きちっと解明し、今年度末の調査完了を目指したい」と話す。

(写真:山積みになっている紫陽会の会報。鶴甲第2キャンパス教務学生係前。4月10日12時53分撮影)

▽聞き取り調査ほぼ完了、処罰は部局で検討中 3月のサークル不適切行為(7月29日)

 神戸大の非公認バドミントンサークルBADBOYSが3月中旬に合宿先で行った不適切行為について、学生委員の教員らを中心とした調査委員会が、合宿の参加者への聞き取り調査をほぼ完了させたことがニュースネットの取材でわかった。処罰については各学部で検討され、今年度中に決定する見通しだ。

▽百年記念館でカフェ開店 運営「ずっと愛される場所に」(10月1日)

 10月1日の9時、百年記念館内2階で大型チェーンのカフェが開店した。国立大学内にある同チェーンは、全国で4店舗目。席数は20席弱で、店内の窓から神戸の街並みを一望できる。同チェーンとライセンス契約を結んでいる運営会社の社長は「ずっと愛される場所になってほしい」と笑顔で語った。

(写真:カフェ開店前から列ができていた。2024年10月1日9時1分撮影。百年記念館で)

▽学生会館でWi-Fi開通 10月22日から(10月24日)

 学生会館の各フロアでWi-Fiが利用可能になった。学生会館の警備員によると、「10月22日の昼前に工事が終わった」という。学生からは「待ちわびていた」などと喜びの声があがった。

(写真:学生会館内のWi-Fiルーター。2024年10月23日17時12分撮影)

▽11月投開票の学長選 両候補の主張大きく異なる(10月25日)

 藤澤正人学長の任期が2025年3月31日で満了することに伴い、11月8日に次期学長候補者に対する意向投票が行われた。候補者は藤澤・現学長と國部克彦・経営学研究科長で、10月4日には学内での募集を経て作成された質問書への回答が公表。質問は職員の過重労働や学内でのパワハラ問題など、労働環境に関する質問が多くみられた。

 選考の結果、藤澤正人・現学長が続投することが決まった。

▽男子ラクロス部、22年ぶり関西連覇果たす 関西学生ラクロスリーグ(11月4日)

 11月4日、ヤンマーフィールド長居で第34回関西学生ラクロスリーグ戦1部リーグFINAL3決勝が行われ、神戸大ラクロス部STORMSは関西学院大と対戦。神戸大は第1Qに先制を許すも、相手のミスの隙をついて同点に追いつくと、2Qに3得点を挙げるなど得点を積み重ね、6−4で勝利。見事関西連覇を果たした。

(写真:試合終了直後、優勝を喜ぶ神戸大チーム。2024年11月4日15時30分撮影)

▽壷井達也、全日本3位 FS自己ベスト更新し逆転(12月22日)

 12月21日、東和薬品RACTABドームで行われた第93回全日本フィギュアスケート選手権大会の男子FSに、壷井達也(国人4年、シスメックス)が出場。14位となった前日のSPでのミスを感じさせない圧巻の演技を披露し、総合247.31点を獲得して3位の快挙を達成した。

 さらに2025年のフィギュアスケート世界選手権と四大陸選手権の日本代表選手団に初選出された。

(写真:2位の中田選手=左=、優勝した鍵山選手=中央=、3位の壷井選手=右=。2024年12月21日20時11分撮影)

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