神戸大に4494人が入学 「大学生活にワクワク」

 4月4日、神戸大の入学式が神戸ポートアイランドホール(ワールド記念ホール)で実施され、学部や編入学、大学院や専門職などあわせて4494人が入学した。工学部の新入生は、「大学生活にワクワクしている。将来に向けて英語を頑張りたい」と新生活に夢を膨らませた。<熊谷孝太・奥田百合子・加藤まゆり>

 神戸大の令和7年度入学式が、4月4日の10時から、神戸ポートアイランドホール(ワールド記念ホール)で実施された。学部や編入学、大学院や専門職などあわせて4494人が入学した。少し強い風が吹いていて肌寒かったもの、晴空の中での入学式となった。
 神戸大では、今年の4月からシステム情報学部と医療創成工学科が新設された。

(写真:入学式が実施されたワールド記念ホール。2025年4月4日9時41分撮影)

 9時半ごろ、会場の最寄駅であるポートライナー・市民広場駅に向かう電車は大変混雑し、ポートライナー・三宮駅では切符を購入するための長い列ができていた。

 開会前、会場周辺ではスーツに身を包んだ新入生たちが、会場に入るために長蛇の列をつくっていた。満開の桜と一緒に記念撮影をする新入生の姿もあった。

(写真:会場の最寄駅・ポートライナー市民広場駅から会場まで並ぶ新入生たち。2025年4月4日9時38分撮影)

 入学式は、10時から開始した。会場は新入生で溢れ、2階席には新入生の家族が席を埋めた。席が空いておらず、立ち見をする保護者の姿もあった。
 学長は式辞で、「貴重な時間を大切に、自分にとって有意義に使い、悔いのないように謳歌してください。1を5にするより、0を1にするよろこびのほうが遥かに大きいと思います。様々な失敗や苦難があっても将来の自分の成長に必ずそれがつながることを信じて乗り越えてください」と述べた。
 阪神タイガースの元オーナーで校友会会長の坂井信也さんが、来賓祝辞を務めた。

(写真:学長式辞。2025年4月4日10時すぎ撮影)

 新入生代表の法学部1年生は、学部入学生宣誓で「私は将来、裁判官として社会に貢献したいと思い、神戸大学に入学しました。大学生活を通して、学問的な知識だけではなく、人間としての成長を目指したいです」と意気込みを語った。

 学歌斉唱では応援団総部吹奏楽部が演奏し、神戸大混声合唱団のアポロン・エルデ、男声合唱団のグリークラブが合唱した。

(写真:学歌斉唱の様子。 2025年4月4日10時43分撮影)

 また今年度は、神戸大学理学部の卒業生で、直木賞受賞作家の伊与原新さんが記念講演を務めた。
 「白地図を携えて」というタイトルで、研究者から小説家へと転身した自身の経歴を振り返りながら「研究者としての経験がないまま小説を書いても、凡庸な書き手で終わっていたと思う」と話した。また「社会は大きく変わろうとしている。この神戸大学で一生の仕事を見つけなくてはならないという気負いをしないでほしい」と新入生にエールを送った。

(写真:伊与原新さんの講演の様子。2025年4月4日11時4分撮影)

 応援団総部による新入生への応援演舞が、入学式のラストを飾った。神戸大のマスコットキャラクター・うりぼーも登場した。演舞に合わせて「坂の上にあるから、足腰を鍛えやすい!」など、神戸大の良いところを紹介した。会場からは拍手が起こった。

(写真:応援団総部による演舞の様子。2025年4月4日12時11分撮影)

 岡山県出身の新入生は、「期待もあるけど不安も大きい、きょうはドキドキして会場まで来た。先生、先輩のあたたかさが伝わってきてよかった」と入学式を振り返った。
 また、工学部の新入生は、「大学生活にワクワクしている。将来に向けて英語を頑張りたい」と新生活に夢を膨らませた。

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