神戸大レイバンズの開幕戦が8月30日、神戸市の王子スタジアムで行われた。レイバンズは近畿大キンダイビッグブルーに10―23で敗れ、開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。なお、この試合はレイバンズが王子スタジアムで行う最後の試合となった。<久保田一輝、本田愛喜>

(写真:観客に挨拶をする福田勘太主将 写真中央)
▼2025関西学生アメリカンフットボールリーグ 第1節
1Q 2Q 3Q 4Q 合計
神戸大 7 3 0 0 10
近 大 3 3 14 3 23
神戸大レイバンズの開幕戦が8月30日、神戸市の王子スタジアムで行われた。レイバンズは10-23で近畿大に敗れた。
第1Q、神戸大は佐々木翔太(背番号3番)のインターセプトにより攻撃権を獲得。宮田幸太郎(背番号2番)から福井奨太(背番号1番)へのロングパスを成功させ、そのまま福井がタッチダウン。その後のキックも決め、7―0とまずは神戸大が主導権を握った。

(写真:インターセプトを決めた佐々木翔太 背番号3番)

(写真:福井奨太のタッチダウン 背番号1番)
ディフェンスも粘り強く近畿大の攻撃に耐え、フィールドゴール1本こそ許したものの、7-3と第1Qは神戸大のペースで試合が進んだ。
第2Qはお互いにフィールドゴールを1本ずつ決め、10―6で試合を折り返した。
第3Q、これまで近畿大の攻撃をフィールドゴール2本に抑えていた神戸大のディフェンス陣が、この試合初めてタッチダウンを許した。オフェンス陣が近畿大のディフェンス陣を攻略できずにいる中、さらにタッチダウンを決められ、10―20で第3Qを終えた。
第4Q、どうにか追いつきたい神戸大だが、なかなかパスがつながらなかった。得点できないまま、さらにフィールドゴールを許し、10-23で敗れた。開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。
日が暮れるまでは、強い日差しの中行われた試合だったが、スタンドはレイバンズの赤いユニフォームで埋まっていた。最後まで試合をやり切った選手たちは、悔しさと闘志をにじませながら静かにグランドを去っていった。
<福田勘太主将の話>
▽今日の試合を振り返って
前半に(近畿大の)得点を0点に抑えようとしていたが、6点取られてしまい、その甘さが後半に露呈した。後半にかけてタックリングや出すべきところが出せなかった。
▽王子スタジアムでの思い出
多くの試合をここでさせていただいたが、龍谷大との新歓試合が特に印象に残っている。スタッフの頑張りにより、スタンドを(レイバンズのユニフォームを着た観客で)真っ赤に埋めてくれたのがうれしかった思い出です。
▽次戦への意気込み
あと1週間しかないので修正するべきところ、今日反省するべきところは反省して次戦(京大戦)は必ず勝利につなげようと思っている。

<矢野川源監督の話>
(写真:指揮を執る矢野川源監督)
▽今日の試合について
実力負けした感じではあったが、チャンスはあったので、ものにできなくて悔しい。前半はディフェンスが粘り、タッチダウンを許さずにフィールドゴールを減らすことで(失点を)抑えて頑張っていた。後半の2回許してしまったタッチダウンを片方でも抑えられていたら、もう少しチャンスは増えていたと思う。
▽王子スタジアムでの思い出
(監督が)神戸大の2年の時にこのスタジアムで試合をするようになったので、最初と最後にいられたことに思うものがある。あるのが当たり前だったので、ここで試合をしなくなるのが不思議な感じ。
▽次戦に向けて
来週にもう試合があり、時間がないので、できる準備をしっかりして、勝つことが大事な試合になると思う。(次の対戦相手)京都大も初戦を落としているので死に物狂いで来ると思う。負けられない気持ちと気持ちの戦いになるので、いい準備をしたいと思う。
王子スタジアムは、9月から移転工事に入るため、この試合がレイバンズが王子スタジアムで行う最後の試合となった。王子スタジアムは、2002年にアメリカンフットボール用に改修されてから、レイバンズが多くの試合を行ってきた思い入れの深い場所だ。スタンドの壁には、多くの人が手形や感謝のメッセージを残していた。

(写真:#ありがとう王子スタジアムと書かれた横断幕)

(写真:スタジアムの壁に残された感謝のメッセージ)
了
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