神戸大学ニュースネット委員会は、内閣発足から1か月になるのを前に、高市早苗首相(1984年経営学部卒)への声をアンケートで集計した。高市さんの政治手腕については、期待する人が全体の7割で、2割近くが期待しないと答えた。具体的には、「アジア諸国やアメリカとの外交」についてが、懸念・期待ともに最も高い数字だった。<編集部>
実施したのは、内閣発足から1か月になる直前の11月10日から21日まで。神戸大の学生、教職員を対象とするため、Googleフォームで、大学のアカウントにログインして回答する形式でアンケートをとった。期限内に10学部39人が答えた。(以下、%未満は四捨五入)
「高市さんの政治手腕に、あなたは期待していますか?」の設問には、「大いに期待する」が56%、少し期待するが18%で、期待する人が全体の7割を超えた。一方、「全く期待しない」が5%、「あまり期待しない」が13%で、2割近くが期待しないと答えた。「どちらともいえない」が8%だった。

(グラフ:高市さんの政治手腕に、あなたは期待していますか?)
「高市さんのここが心配」(19項目から7つまで選択)の設問では、「アジア諸国やアメリカとの外交」が33%でトップ。ついで、「外国人との共生」が30%、「政治とカネ」が23%。そのあと、「野党との連立・連携での安定した政権運営」「防衛力・安全保障」「国全体の経済政策」「言論の自由か規制か」「基礎研究への支援」が並んだ。

(グラフ:高市さんのここが心配 7つまで回答。さらに自由に回答を付加)
「高市さんのここに期待」(19項目から7つまで選択)では、「アジア諸国やアメリカとの外交」「国全体の経済政策」「強い日本への施策」が41%で並んでトップ。ついで、「防衛力・安全保障」が39%。「年収の壁、賃上げ、減税、給付金など国民の家計の問題」が36%と続いた。

(グラフ:高市さんのここが心配 7つまで回答。さらに自由に回答を付加)
自由記入欄には、19人がメッセージを書き込んでいる。
▼大学の先輩としてのメッセージ
・奈良2区の出身から神戸大学の社会系学部に進学した者として、強い親近感を抱いて応援している。
・神戸大学の学費を自分のアルバイトで賄ったことや、普段から夫の介護をしていることなど、大変な経験を乗り越えて総理となったことが印象的。
・同大学・学部の方が総理大臣に就任したこと、大変嬉しく思っている。
・日本列島を強く豊かにするというスローガンをぜひ現実のものとしてほしい。あと神戸大学に講演しにきてほしい。
・体を大切に、初心を忘れずに頑張ってほしい。
・同じ奈良からの遠距離通学で親近感がある。奈良出身の初の内閣総理大臣なので頑張ってほしい。
・神戸大学の先輩ということで経済、経営学部の同期の間で大いに盛り上がりました。
▼研究・専攻の観点からのメッセージ
・科学技術立国を目指して頑張ってほしい。
・修士学生が安心して博士課程に進学できる国にしてほしい。
▼その他
・あなたはおそらく強い人。それは素晴らしいけど、強く生きられない人もいることを忘れないでほしい。
・戦場に立って、後方で護られる貴女の駒として戦うこととなる数多の自衛隊員や若い我々の苦慮と悲惨な現実を気にかけてほしい。政府が先鋭化した道を歩もうとしていることが私は心配でならない。
了
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