六甲地区各キャンパスの清掃業務に従事する障害を持った職員に対し、日常的に虐待が行われていたという情報が入った。虐待は共に清掃業務を行う指導職員の一部によるもので、暴言を浴びせたり暴力を振るったりするものだったという。関係者の告発によりすでに一般メディアでも報じられているが、問題の大部分は不透明なままだ。
ニュースネット委員会の取材に応じた指導職員の1人は、今年4月に現在の部署に配属されてから同僚の虐待を何度も目撃したという。清掃業務の職員は事務・キャンパス支援センターに所属し、平日の午前9時から午後5時まで働いている。この指導職員によると、虐待の内容は真夏の炎天下で長時間水を飲ませずに働かせる、作業速度の遅い障害者を箒で殴る、暴言を浴びせるといったもの。「指に障害を持っている人にゴミ袋のひもを結ばせ、できないと怒鳴りつける。同僚のやり方は理不尽きわまりない」と話す。一般メディアでは11月18日発売の週刊誌「女性自身」にこの問題が取り上げられており、被害に遭った障害者とその家族のコメントが掲載されている。
障害者雇用促進法では、事業主に一定割合以上の身体・知的障害者雇用を義務づけている。特に国立大学法人などは障害者の法定雇用率(常用労働者数に占める割合)が2.3%と民間企業より高く設定されており、神戸大は昨年時点で2.35%と基準を満たしている。大学広報室は取材に対し「事実関係を確認している」とコメントした。
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