東遊園地（神戸市中央区）周辺で、12月6日から17日までの12日間にわたり開催された毎年恒例の神戸ルミナリエ。遊園地南の噴水広場では「絆と交流を深める事業」と題し、東日本大震災の復興支援に関わる兵庫県内の4大学がそれぞれ出展し、神戸大の有志も参加。福島の現状についての展示と、避難母子の自立支援のためのロールケーキ「べこっこロール」の販売などをした。【12月20日　神戸大NEWSNET＝ＵＮＮ】

出展した4大学は、神戸芸術工科大、神戸大、神戸夙川学院大、兵庫県立大。神戸大から出展したのは、鈴木一正さん（発達・4年）ら学生有志だ。福島から避難してきた母子の支援をしている鈴木さんらは、神戸での託児ボランティアの紹介をはじめ、福島の放射線による被害状況を表したパネルを展示。鈴木さんは来場者に向け語りかけるような口調で、マイクを持って福島の現状を紹介していた。

鈴木さんらの関わる母親グループの手によって作られたロールケーキ「べこっこロール」もブースでは販売された。1本1500円のケーキが17日には、平日にも関わらず消灯30分前に完売した。

会場では、神戸芸工大の学生による「光のオブジェ」展示、神戸夙川学院大と兵庫県立大の学生らによる東北の特産品販売などがあり、来場者は噴水広場のあちこちで立ち止まって展示や商品に見入っていた。