神戸学生制作会による「3月展」が3月3日から8日にかけて西宮北口ギャラリー第3展示室(ACTA西宮東館6F)で開催された。絵画など55点の作品が展示され、最終日までに約250人の観客が会場に訪れた。【3月9日　神戸大NEWS NET＝ＵＮＮ】?


　神戸学生制作会（以下、神制に統一）は、神戸大など阪神地域の9大学の美術部で組織されており、毎年2月と8月に展示会を開催している。今回は会場の都合により「3月展」となったが、来年は通常通り2月に開催する予定。
　「3月展」は、神制を組織するメンバーが代替わりした後初めて開催する展示会のため、多くの1年生が展示会運営に関わった。そこで、「展示会を開くとはどういうことなのか、まずやってみよう」と特にテーマは設定せず自由展とした。3月に開催されることを意識して、春らしい暖かな色合いを使用したものや、「ロウケツ染め」というロウソクを使った珍しい画法で描かれたものなど、一人一人のアイデアが豊かに表現された作品が出展された。?

　「Chicken」という作品を出展した神戸大の坂井毅さん（工・1年）は、「この世にないものを作ろうと思ったが、なかなか思い通りにいかなかったので、精進したい。（今回出展している）他の人は、『自分だけのもの』を表現できていてすごい」と作品を作る難しさを感じていた。
　会場へ訪れた美術部の大内力伊さん（関学・1年）は「ユニークな作品があり、印象に残った。やはり数が多いので、訪れる客にとっても魅力的な展示会だが、その分モチベーションの違いも現れるのでそういった差がなくなればもっと良くなる」と仲間の展示会について話した。