阪神・淡路大震災で 犠牲となった競基弘さん(神戸大大学院自然科学研究科博士課程・1年)の両親が、1月17日に神戸市中央区の東遊園地で開催された「阪神・淡路大震災 1.17のつどい」を訪れた。【1月17日 神戸大NEWS NET=UNN】
基弘さんの父・和巳さんにとって、東遊園地は他の遺族と想いを共有できる場。14年の月日が経過したにもかかわらず、多くの人が訪れてモニュメントに花を添える様子に、和巳さんは「自分としても驚き」と話す。
黙祷(もくとう)や献花を行っている間、基弘さんの父・和巳さんは平成7年当時のことを思い出していた。「18日に神戸に来て、基弘さんの遺体を確認して、安置所に遺体を届けた時のことを考えていた」と話す和巳さんの目には涙が浮かぶ。
言葉を詰まらせる和巳さんは、もし基弘さんが生きていたら、とふと考える。地元で就職していたか、あるいはロボットの研究を続けていたかもしれない。「震災は本当に人の生き方を変えてしまった。基弘自身だけでなく、周囲の人の人生も」と話した。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。