震災への想い、潰えず 学内合同慰霊祭

小雪が舞い、凍えるような寒さの中で行われた今年の慰霊祭。犠牲者の名前が刻まれた慰霊碑を前に、訪れた遺族は震災からの13年を回顧する。【1月17日 神戸大NEWS NET=UNN】

◎故・森渉さんの母・尚子さんと渉さんの下宿先の大家さんの末吉種子さん
 「傷はかさぶたにはなるけれど、やっぱり傷は傷です。どれだけ時間がたってもやはり悲しいです。ゴスペル歌手のお姉さんと一緒にこれからも震災を語り継ぐ活動を続けたい。(尚子さん)」「お母さんの尚子さんと13年間も交流が続いたのはひとえに渉さんの人格が優れていたからです。本当に模範生で、行儀のよい学生さんでした。私もシャンソンを歌うので、歌の中に渉さんの思い出を込めながら歌いたい(種子さん)」。?

◎故・森渉さん(当時法・4年)の父・茂隆さん
 「(13年は)あっという間だった。いつまでたっても昨日のように感じる。震災当初は後ろ向きだった気持ちが、年を経るにつれて少しずつ前向きになってきた。(自分が)元気に生きていくことを(渉さん)本人も望んでいるのではないか」。

◎故・戸梶道夫さん(当時経営・2年)の父・幸夫さん
 「学生時代、息子も私も同じバドミントン部に入り、公認会計士を目指していました。自分の経験から、勉強とスポーツを両立するようにと、よく言っていました。今でも毎晩、仏壇の前で息子に話しかけています」。

◎故・今英人さん(当時自然科学研究科博士課程・1年)の父・英男さん
 「今でも震災当時に(避難所となっていた)神戸大に泊まっていたことを思い出す。(KOBE中越)足湯隊などで学生が活動しているのを聞くとうれしい」。

◎亡くなった神戸大職員と同僚だった女性職員
 「(震災の)あのこわさは忘れない。何年経とうが関係ない。(震災当時は)本当になにもなかった。まわりもペシャンコになって。慰霊祭は毎年行っています。明日(18日)のコンサートも行きます」。

◎故・櫻井英二さん(法・4年)のお姉さん
 「なかなか時間が合わなくて(慰霊祭に)来れなかったが、やっと来れた。時間があれば他の遺族の方ともお話ししいたいんですが。13年は本当に早かった」。

◎故・坂本竜一さん(工・3年)の父・秀男さんと母・要子さん
 「楽しい思い出だけを思い出すようにしている。帰らへんことだから。あの子が下宿していたところを通って、『今から大学に行ってくるね』と。生きてたら、36歳です。13年はあっという間に過ぎた。最初の5年はものすごいしんどかった」。

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