医学部の臨床実習前に備えるべき知識や能力を問う共通試験の導入を、国公私立大学や文部科学省が検討している。四月十七日、全国の医科大、医学部関係者が集まり、話し合いが行われる。【4月17日 UNN】
医学部を卒業した研修医らの医療ミスが相次ぐなど診療技術不足が指摘されている。共通試験導入は、見学中心の臨床実習を、積極的に医療行為にかかわる内容に移行させることが目的だ。臨床実習のための「仮免許」になる可能性もある。
文科省の諮問機関は三月末に医学教育改革案を提出。希望する大学が共同で運営する試験制度を提案した。試験は総合知識を問う筆記試験と模擬患者を診る実技を含む。
臨床実習に入る時期は大学によって異なる。このため、共通試験は、あらかじめ臨床実習に必要な基礎知識などの問題を数万題作成し、コンピューターに入力しておく。大学ごとにコンピューターが無作為に選んだ問題を試験する仕組みとしている。
文科省では来年度からコアカリキュラムを取り入れた大学の教育指針をつくり、共通試験を05年度にも始めるという。
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