第24回を迎えた伝統の硬式野球神京戦が、今年は神大六甲台グラウンドで行われ、神大は1-4で京大に敗れた。降りしきる雨の中で神大が先制したが、京大に守りの隙をつく見事な走塁を見せられ、逆転負けを喫した。対戦成績は、神大の13勝10敗1分けとなった。(1996年6月10日発行 手配り号外)【六月八日 神大NEWS NET=UNN】
先制したのは昨年の勝者神大。三塁強襲の内野安打を打った5番山本は、守備の乱れをつき一気に二塁を奪う。続く6番高石の打球は投ゴロとなるが、投手森が送球に迷い一、二塁。7番笹竹は左前安打で、神大は無死満塁の絶好のチャンスを迎えた。ここで森が意地を見せ、8番乾、9番丸田を連続三振に取る。しかし1番廣岡は森の4球目を中前にはじき返し、三塁走者山本がまず生還。神大が先制点を挙げた。二塁走者高石も本塁を狙うが、これはタッチアウトとなった。
神大先発の平川は、4回まで京大を1安打に抑える好投。しかし京大は5回、四球で出塁した6番明石を7番今村が送り一死二塁。8番春崎は三邪飛に倒れるが、9番青山の三塁ゴロを三塁手が悪送球、二塁走者明石は一気に生還。京大は無安打で同点に追いついた。
photo 続く6回、京大は四球出塁の3番廣田を、4番中村がなんと送りバント。頼りにされた5番上村はファールで粘った末、見事期待に応え左中間に大きな本塁打を放った。
京大はさらに8回、この回から代わった投手岡本から3番廣田がまず左前安打し、すかさず二盗。4番中村の二ゴロの間に廣田はためらわず三進。5番上村は遊ゴロは悪送球でセーフになり、6番明石の一ゴロの間に廣田は本塁を突く好走塁をみせた。
神大は京大の倍を越える9安打を放つが、好機を生かす事ができない。最終回の二死一、二塁の場面にも1番廣岡が二飛に倒れ、4安打で効率よく4点を取った京大に完敗した。京大の森は要所要所を押さえ完投勝利を挙げた。
最優秀選手には二点本塁打の京大・上村が、優秀選手には先制打を含む二安打の神大・廣岡が選ばれた。
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