新課程で初の共通テスト 神戸大では3537人が受験

 令和7年度大学入学共通テストが1月18日、19日に実施された。今年度から実施される共通テストは新課程に対応した内容となり、新教科「情報」が導入されるなど出題科目の再編があった。神戸大には10か所の試験場が設置され、兵庫県内で最多の3537人が受験する会場となった。どの試験場でも目立ったトラブルはなかった。<川﨑成真>

(写真:試験会場へ向かう受験生ら。2025年1月18日8時ごろ、六甲台第1キャンパスの法・経済・経営学部試験場で撮影)

 18日の朝、六甲台第1キャンパスでは晴天の下で受験生らが続々と試験場に入構していた。どの試験会場にいけばよいのかわからず、係員に尋ねている受験生もいた。本館の入り口付近では受験番号ごとの試験室が貼り出され、自分の試験室を確認する受験生で混雑していた。

 正門付近では、受験生にエールを送る保護者や高校教員の姿も見られた。中学生の時に中国から移住してきたという受験生の保護者は「今日まで一生懸命勉強していた。頑張ってほしい」と話した。長田区にある高校の教員は、自身が勤める高校では神戸大を志望している学生も多いと話す。「(試験会場に)辿り着けたらなんとかなるかなということで、力を出し切ってくれると思う。多くの人が支えていることを忘れないで頑張れ」と教え子を激励した。

(写真:試験官の話を聞く受験生ら。2025年1月18日9時ごろ、六甲台第1キャンパスの法・経済・経営学部試験場 第1試験室で撮影)

 今年度から実施される共通テストは新課程に対応した内容となり、複数の科目で試験時間や出題内容が昨年度から変更されたほか、出題科目も新教科「情報」の導入などにより全7教科21科目に再編された。神戸大の今年度入試では、全学部・学科で新科目「情報Ⅰ」の受験が必須とされている。

(写真:新教科「情報」の問題冊子)

 19日の18時すぎには、2日間の試験を終えた受験生らが帰路につきはじめた。すでに辺りは暗く、懐中電灯やスマートフォンのライトで前方を照らしながら帰る人も散見された。

 灘区の高校に通っているという受験生は「(新教科の情報には)あまり勉強せずに臨んだが、読めばわかるみたいな問題が多かったので焦りはなかった」と手応えを語った。また、別の受験生は「化学は問題数が多くて、時間が全然足りなかった。物理と化学を選択していたが、物理を先に解いておくべきだった」と悔やんだ。

(写真:試験を終えて帰宅する受験生。2025年1月19日18時ごろ、鶴甲第1キャンパスで撮影。写真の一部を加工しています)

 神戸大の試験場では2日間とも、目立ったトラブルはなかった。大学入試センターによると、神戸大では10ヶ所の試験場が設置された。志願者数は3537人(前年比285人増)で、兵庫県内で会場となった大学の中では最大だった。2日間で最も受験者数が多かった科目は外国語で、3274人だった。

 神戸大広報課によると、各科目の受験者数は地歴公民の1時間目は615人、2時間目は3083人、国語は3210人、外国語は3274人、リスニングは3255人、理科の1時間目は2125人、2時間目は2722人、数学(1)は2803人、数学(2)は2722人、情報は2634人だった。

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