3月25日、神戸大の令和6年度学位記授与式(卒業式)が、ワールド記念ホールで行われた。学部・院・専門職などあわせて3885人に学位記が授与された。式辞や答辞では、コロナ禍の学生生活に言及するものも多かった。<奥田百合子・佐藤ちひろ・笠本菜々美>

(写真:学位記をもち記念撮影をする卒業生たち。 2025年3月25日12時53分撮影)
神戸大の令和6年度学位記授与式が、3月25日の10時半からワールド記念ホール(神戸ポートアイランドホール)で行われた。式典の様子はオンラインでも同時中継された。
学部の卒業生2499人、大学院博士の前期課程と後期課程の修了者あわせて1323人、論文博士被授与者4人、専門職学位課程修了者59人に学位記が授与された。
各学部・研究科などの代表者1人が受領総代として壇上に上がり、学長から学位記を受け取った。そのほかの卒業生・修了者は起立し、壇上の授与を見守った。

(写真:学位記授与の際に起立する卒業生たち。 2025年3月25日10時43分撮影)
学長は式辞で、「コロナによって学生生活に様々な困難があったと思うが、その困難を克服してご卒業されることに心からの賛辞」「神戸大学への愛着心と誇りをこれからもずっと持ち続けて活躍してほしい」などと語った。

(写真:卒業生への式辞を述べる藤澤正人学長。2025年3月25日11時36分撮影)
来賓祝辞で、阪神タイガースの元オーナーで校友会会長の坂井信也さんは「憧れるのはやめて、勇気を持って世界に立ち向かいましょう」とエールを送った。
卒業生代表の文学部生は答辞で、コロナ禍における大学生活にも触れ、「AIの発達に伴い、自分で正しさを確かめることなど、大学で学んだ地道な作業の重要性が増した」と述べた。
今年の卒業生はコロナ禍の影響で、大学1年生のときは大学の授業が全面オンラインだった。
式典の最後には、神戸大応援団によるエールが行われた。神戸大公式マスコットキャラクター・うりぼーも登場した。

(写真::応援団の演舞。 2025年3月25日12時13分撮影)
また神戸大によると、今年からスマートフォンを利用したARフォトフレームが導入された。サイト内のQRコードを読み取ると、うりぼーや藤澤学長と2ショットを撮ることができる。フォトフレームは入学式でも導入される予定だ。

(画像:ARフォトフレームの使用例。画像はイメージです)
【式典における「ARフォトフレーム」の導入について│神戸大学】=https://www.kobe-u.ac.jp/ja/announcement/20250318-66536/
式典では、神戸大の手話サークルぺんぺん草が壇上で同時通訳を務めた。
部員の新谷勇輝さん(国人・2)は「初めてでジタバタしてしまった」、今岡海斗さん(国人・3)は、「最終原稿が昨日の夕方に来たりしたが、ここをどうあらわそうかなって考えた」と話した。
卒業生(法・4)は「地元から(神戸に)出てきて、勉強も遊びもモチベーションが高い人がたくさんいて楽しかった。コロナのときは滅入って友達ができるか不安だったが、最終的にできてよかった」と話した。
了
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