神戸大の2次試験前期日程の合格者発表が3月10日、全学部で一斉に行われた。合格者は10学部あわせて1881人（定員1757人）だった。【3月10日　神戸大学ＮＥＷＳ ＮＥＴ＝ＵＮＮ】

　3月に入っても厳しい寒さが続き、合格発表当日も朝から雪が降りつける天気。法・経済・経営学部の発表が行われる六甲台第一学舎前では、続々と集まる受験生や付き添いの保護者たちが身を縮めながら「その時」を待っていた。
　午前10時、合格者名簿が掲示板に張り出されると、詰め掛けた人々の間から歓声が乱れ飛んだ。これを逃さじと合格者を捕まえるのは、アメフット部やボート部の部員らによる毎年恒例の胴上げ部隊。白い雪とともに、はじける笑顔の合格者が受験票片手に次々と空を舞った。
　「信じられない。もう一回見てくる」と何度も掲示板を確かめたのは、経済学部に合格した安西亜季恵さん。付き添っていた妹とともに、弾む声で母親に合格の第一報を入れた。
　一方、賑わいを見せる会場を言葉少なに後にする姿もぽつりぽつり。新入生勧誘に励むクラブ部員らは「次、頑張ってください」と声をかけていた。
　2日後の12日には後期日程の試験が行われる。受験シーズンはもう少し続くが、1881人の新神戸大生が一足先に春を迎えた。



●平成15年度神戸大学個別学力検査　前期日程合格者数（3月10日発表）